バドミントンプレーヤーにとって最も身近なアイテムのひとつが「シャトル」です。
消耗品であるがゆえに、ラケットやシューズよりも購入頻度も高いはず。
しかし、意外にもシャトルの正しい知識を知っている方は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、知っておくべきシャトルの基礎知識をご紹介します。
シャトルの種類や保管方法、選び方など解説するので、ぜひバドのレベルアップにつなげてください。
今回のテーマは前編と後編の2部構成です。前編ではシャトルの種類や保管方法を、後編ではシャトルの選び方などをご紹介します!
シャトルの種類は2つ
シャトルの種類は、大きく分けて2つあります。
- 人工素材シャトル
- 天然素材シャトル
これらの特徴をご紹介します。
人工素材シャトル
1つめは人工素材シャトルです。
これは、シャトルの羽根の素材が主に人工素材で構成されているシャトルを指します。
羽根の部分がナイロン製であるものが代表的です。
耐久性に優れていることが特徴で、小中学生の打ち込み練習などに使われることもあります。
また、価格も比較的安価であるため、レクリエーションとしてバドミントンを楽しむ方にもぴったりです。
天然素材シャトル
2つめは天然素材シャトルです。
これはシャトルの羽根の部分に、水鳥などの羽根を使用しているシャトルです。
人工素材のシャトルよりも価格が高い傾向にありますが、天然素材のシャトルの中でもグレードに応じて価格が大きく変わります。
また、耐久性や品質も商品によって大きく異なるのが特徴です。
主に競技用として用いられており、公式の試合では必ず天然素材シャトルが使われなければなりません。
この記事の読者のみなさんが主に使用するのは、天然素材シャトルになるでしょう。
ここからご紹介する内容は、天然素材シャトルの知識になります。
主なシャトルの構造
競技用の天然素材シャトルは、しっかりと規格が定められています。
シャトル1つの重量は4.74g~5.50gの間であり、主に以下の3つ部分に分かれて構成されています。
- 羽根
- 糸と接着剤
- コルク
それぞれの部位の特徴を確認しましょう。
羽根
シャトルの中央から上部を構成しているのが羽根です。
1つのシャトルに16枚の羽根が必要となります。
主にガチョウやアヒルなどといった水鳥の羽根が使用されています。
高品質なシャトルになるほど、耐久性に優れるガチョウの羽根を使う傾向にあるようです。
ただし、「ガチョウでなければ低品質」ということではないので注意しましょう。
糸と接着剤
羽根の軸を固定するようにシャトルの中央付近に付けられているのが2本の糸です。
また、その糸や羽根などの部材を固着させるために接着剤が用いられています。
シャトルの耐久性というと羽根そのものの丈夫さをイメージしますが、接着剤の品質も耐久性に大きく関わっています。
コルク
最後に紹介するのが、羽根が植え付けられているコルクです。
シャトルのコルクの素材は、天然や人工、これらを組み合わせたものなど製品によって異なります。
一般的に品質の高いシャトルになると、天然コルクを使用する傾向にあります。
【保管方法】シャトルはとってもデリケート
シャトルはとても繊細なアイテムです。
乱暴に扱ってしまうと、すぐに品質が落ちてしまいます。
正しい保管方法をご紹介するので、この方法を参考にシャトルの性能を長持ちさせてくださいね。
シャトルの向きはコルクを下に
シャトルを保管する向きは、コルクの部分が下になるようにしましょう。
コルクの部分が上や横になると、シャトルが変形する原因になります。
シャトルの筒に入れ直して保管するのが好ましいです。
とはいっても、全てのシャトルを上記の方法で保管するのは大変ですよね?
再度ゲーム練習や基礎打ちで使うシャトルだけでも、筒に入れ直してみてはいかがでしょうか。
保管場所も重要
シャトルは、家の中でもなるべく温度や湿度の変化が少ない部屋に保管するようにしましょう。
シャトルは天然素材を使用していることから、温度や湿度の変化を苦手としています。
間違っても夏場の車内に置いたままにするのは禁物です。
シャトルを筒に入れた後にキャップでフタをすれば、湿度変化対策になりますよ!
また、そもそもシャトルは製造から半年くらいで劣化が始まるとされています。
メーカーや店頭での在庫期間もあるため、消費者の手に渡ったあとの使用期限は3ヶ月程度でしょう。
そのため、シャトルは季節を持ち越して保管することなく、使い切ることが大切です。
【前半】まとめ
今回はシャトルの基礎知識として、シャトルの種類や正しい保管方法をご紹介しました。
正しい保管方法でシャトルが長持ちすれば、お財布にも嬉しいですよね。
後編ではシャトルの選び方などを紹介しますので、ぜひご覧ください。