ミズノの新作ラケットとして、2023年12月下旬からアクロスピード(ACROSPEED)シリーズが発売されました。
久々となるミズノの全く新しいラケットシリーズの登場であり、「アクロスピードってどんなラケット?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
今回はバドミントンタイムズがカタログやSNSから集めた、アクロスピードシリーズの特徴や実際に使用したプレーヤーの感想・評価などをご紹介します。
ラケットの買い替えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
アクロスピード(ACROSPEED)の特徴
アクロスピードシリーズの主な特徴は以下の3つです。
- スピード性能に特化したラケット
- 高反発を生み出すエナジーフレーム
- 豊富なラインナップ
それぞれ解説します。
スピード性能に特化したラケット
アクロスピード(ACROSPEED)はスピード性能に特化したミズノの新しいラケットシリーズです。
すでに販売されているコントロール性能重視のアルティウス(ALTIUS)、パワー性能重視のフォルティウス(FORTIUS)に続く第三のラケットシリーズとして、2023年12月からリリースされました。
ラケットの重量バランスはトップライトとイーブンをメインとしており、スピーディーなラリー展開にぴったりなラケットです。弾き性能を高めた設計となっているので、シャープな打球感でシャトルを捉えられます。
高反発を生み出すエナジーフレーム
アクロスピードシリーズには「エナジーフレーム」が採用されています。「エナジーフレーム」は、特殊な形状のフレームが打球時にたわんでから復元することで、大きな反発を創出する技術です。従来より反発係数が約1.5%上昇し、シャトル約0.3個分早く打った方向へ到達するとのこと。
「エナジーフレーム」は、ミズノが総合スポーツメーカーとして、野球バットやゴルフクラブの開発で手に入れた「打つ」ための技術が詰め込まれたテクノロジーです。
エナジーフレームはバドミントンをはじめ、テニスやソフトテニスのラケットにも用いられています。
豊富なラインナップ
アクロスピードシリーズは2023年12月の発売から間もないものの、以下の4つのモデルが発売されています(2024年2月時点)。
モデル名 | 特徴 |
アクロスピード1フォーカス | 球の弾きと食いつきを両立させたパワーヒッター向けモデル |
アクロスピード1アクセル | より弾きに特化し、鋭いドライブ&レシーブを実現するモデル |
アクロスピード3 | 5Uサイズで軽く、飛びと振り抜きにこだわったモデル |
アクロスピード6 | 振り抜きと飛ばしやすさに優れた中級者向けモデル |
また2024年3月下旬ごろには「アクロスピード0」がBDSSプラチナ限定で発売されるそうです。
弾きを重視したラケットは、トップライトやイーブンバランスであるのが一般的ですが、アクロスピード0はヘッドヘビーモデルです。他社を通じてもヘッドヘビー&弾きというスペックは珍しいので、「反発を重視したいけどヘッドヘビーの打ち応えもほしい!」という方には注目のモデルです。
トップライトからヘッドヘビーまでそろっており、アクロスピードはさまざまなプレースタイルに対応できる弾き系ラケットシリーズといえます。
アクロスピードをミズノの他シリーズと比較
ミズノラケットの3シリーズの性能を比較します。
なおモデルによって細かな性能は異なる点をご了承ください。
シリーズ | アクロスピード(ACROSPEED) | フォルティウス(FORTIUS) | アルティウス(ALTIUS) |
コンセプト | スピード | パワー | コントロール |
価格(税抜) | 19,000〜26,000円 | 11QUICK/POWER: 25,000円 | 12,000〜25,000円 |
バランス | ヘッドライト、イーブン | ヘッドヘビー | ヘッドライト、イーブン |
打球感 | 固め | 固め、柔らかめ | 柔らかめ |
またミズノの公式Youtubeで3つのモデルの特徴がユーモアを交えて紹介されていますよ!
おっさん面白いー!
アクロスピードと他メーカーのスピード系モデルを比較
アクロスピードの性能を他メーカーのラケットと比較します。
今回比べる他メーカーのラケットは以下です。
なおアクロスピードは「1アクセル」を比較の基準モデルにしています。
アクロスピード 1 ACCEL(vs)ナノフレア 800プロ
比較項目 | 比較結果 |
ヘッドの重さ | ・ヘッドの重さとしてはアクロスピード1アクセルとナノフレア800は同じくらいのバランスを感じる。 |
球の弾き | ・アクロスピード1アクセルは弾きつつも喰いつき感がある・ナノフレア800プロはより弾きに特化している |
ストリングス | ・アクロスピード1アクセル:縦22本、横21本 推奨張力 22~28lbs ・ナノフレア800プロ:縦22本、横22本 推奨張力 4U:20-28(lbs),3U:21-29(lbs) |
ユーザー層 | 両モデルともダブルス主体の上級者向け |
一般的なラケットは横糸を21本通しますが、ナノフレア800プロの横糸は22本です。そのためナノフレア800プロは面圧が高く、より鋭い弾きを実現しています。
アクロスピードは弾きを高めつつも、シャトルをくわえ込む感覚を残しています。アクロスピードとナノフレア800プロは、打球感に大きな違いがあるといえるでしょう。
アクロスピード(ACROSPEED)のレビュー・口コミ
アクロスピード(ACROSPEED)シリーズのレビューや口コミをモデルごとに紹介します。
アクロスピード1フォーカスのレビュー・口コミ
アクロスピード1アクセル
ACROSPEEDシリーズについて比較してくれている動画をご紹介!
- アクロスピード3:よく飛んで弾いてくれる。オールラウンドな性能。使い心地としてはナノフレア700が近い。
- アクロスピード6:シャフトが柔らかくてヘッドが軽く、飛ばしやすいモデル。使い心地としてはナノフレア300が近い。
- アクロスピード0:ヘッドが重くてパワーも出るし、操作性もある。シャフトもしなりやすいので、多くの方に使いやすいモデル。
その他
ミズノ公式ホームページで公開されている「ラケットマトリックス」では、アクロスピードはヘッドライトおよびイーブンバランスとなっていますが、「ヘッドヘビーに近い」という感想を持たれるプレーヤーもいるようです。
購入を検討されている場合は、試打用のラケットを借りるなど、ラケットの重量バランスが自分好みかどうかを確認するのがおすすめです。
まとめ
今回はミズノの新ラケットシリーズであるアクロスピードの特徴や口コミなどを紹介しました。
アクロスピードは、ミズノの新作ラケットシリーズですが、すでに使用者から「使いやすい」との評価を獲得しています。今後ヨネックスのナノフレアシリーズとならんで、弾き系ラケットの代表モデルになるかもしれませんね。
ただしミズノが発表しているスペックとはやや異なる印象を持つ方も少なくありません。
アクロスピードの購入を検討する場合は、必ず試打をして自分のプレースタイルにマッチするかを確認しましょう。