日本の皆さんはSEA Gamesってあまり聞いたことがないのではないでしょうか。
東南アジア競技大会は、通称SEA Gamesと呼ばれ、東南アジア11カ国の選手が出場する、2年に1度の総合競技大会です。
「東南アジアのオリンピック」とも言われ非常に盛り上がる大会です。
第32回大会は、2023年5月5日から17日まで、カンボジアのプノンペンで開催されます。
SEA Gamesがカンボジアで開催されるのは、1959年の第1回大会から64年目にして初めて。
カンボジア政府、SEA Games実行委員会(Cambodian SEA Games Organizing Committee)、そして自国での開催を心待ちにしてきたカンボジアの選手たちが、何年も開催準備とトレーニングに励んでいます。
カンボジア開催のSEA Games2023
カンボジア政府はSEA Games2023のテーマを「SPORTS LIVE IN PEACE」と掲げて国を挙げてアピールしています。
「平和があるからこそ、スポーツができ、スポーツが活性化し、スポーツが発展する」という意味を国民に届けるため、このモットーが様々な形で配信されています。
英語とクメール語のみですが、こちらが公式サイト▼
キャラの濃さが気になるマスコットキャラクター
一度目が合うと目が離せない大会マスコットキャラクターはオス・メスの2匹のウサギ。
2019年に一般公募され、2020年に決定、公式発表されました。
2匹のウサギにはそれぞれ名前があり、オスは「ボレイ(Borey)」で「団結」という意味です。メスは「ロムドゥオル(Rumduol)」でカンボジアの国花です(日本でいう「サクラ」ですね!)。
彼らの衣装はカンボジアの伝統格闘技ボッカタオ(Bokator)の衣装で、「ボッカタオ」は、2022年11月29日にユネスコ無形遺産に登録されています。
https://www.cambodia-osaka.com/news/archives/1880/
ボレイは聖火を掲げ、ロムドゥオルは手を合わせたスタイルで、笑顔で主催国カンボジアを代表しています。
ウサギがマスコットになった理由としては、今年が「兎年」であることに加え、ウサギがカンボジア人に古くから好まれている動物であることも一つだそう。
特に古代クメール文学の中でウサギは、動物の中で一番理知的な動物であり、多くの民話や物語に登場しています。
羨ましいくらいの目力で、どこにいても目が合いますよ!
金色のアンコールワットが輝く大会ロゴ
なかなか複雑なロゴは4つのパートで構成されています。
・まず一番上はカンボジアの誇りでありアイデンティティでもある「アンコールワット」。
・参加国11ヵ国を象徴する11個の輪。
・東南アジアスポーツ連盟のロゴ。
・最下部はカンボジアの守り神「ナーガ」。4色のナーガ(大蛇)のしっぽが絡み合っているのは東南アジアの団結と多様性を象徴しているそうです。
バドミントンの試合とスケジュールは?
バドミントンは5月8日から16日まで9日間開催されます。
会場はこのSEA Gamesのために建設されたMorodok Techo National Stadium内のバドミントンコートになります。
前回は結果の出せなったカンボジア代表も、今回はホスト国としてバドミントンのナショナルチーム候補選手たちを中国に派遣、トレーニングを積んできました。
選手だけではなく、審判員などもマレーシアから講師を招待し研修を行ったそうです。
前回SEA Games2021のバドミントン結果
2022年5月(コロナの影響で1年延期)にハノイで開催された前回大会において、バドミントンは、男女各シングル、男女各ダブルス、ミックスダブルス、男女各団体の合計7種目が行われました。
結果は以下の通り。
順位 | 国名 | 金 | 銀 | 銅 | 合計 |
1 | タイ | 4 | 2 | 0 | 6 |
2 | インドネシア | 2 | 2 | 5 | 9 |
3 | マレーシア | 1 | 2 | 1 | 4 |
4 | シンガポール | 0 | 1 | 5 | 6 |
5 | ベトナム | 0 | 0 | 3 | 3 |
5か国の合計 | 7 | 7 | 14 | 28 |
メダル数ではインドネシアが9個と稼いでいますが、成績はタイが1位でした。
SEA Games2023 の注目ポイント
オリンピックにはない競技もたくさん
SEA Games では48競技が開催予定です。(6月のPARA Gamesでは 12競技開催)
その中にはE-スポーツや、シャンチー(Chess Xiangqi)という中国やベトナムで古くから親しまれているチェスのようなボードゲームもあって興味深いです。
日本にいるとなじみの薄い競技や、格闘技、伝統武術なども。例えば「ボッカタオ」「プラダル・セレイ」「プンチャック・シラット」「チンロン」「ボビナム」…聞いたことないですよね。笑
東南アジア独特の競技たち、面白そうです。
バドミントンはもちろん、この競技なに?と思ったものについては、ちょっと調べてみても楽しいかも。
ツッコミどころ満載のSEA Games2023⁉
バドミントンタイムズはとってもとっても勝手ながら、この大会にいろんなツッコミどころを見つけています。
ここからは完全に雑談ですので、フッと笑っていただけると嬉しいです。
ツッコミどころその1
公式サイトにSEA Gamesと入っていない。
カンボジアのアピールに全力を注ぎすぎて、SEA Gamesどこ行ったのでしょう。
ちなみに、前回ベトナムで開催されたSEA Games2021のサイトURLはこちら。
https://seagames2021.com/
真面目。
ツッコミどころその2
準備がかなりのやっつけ。
こちらはプノンペン市内中心部に設けられたブレイクダンスの競技会場。4月初旬の段階でこの進捗です。
約2週間後の4月中旬にはこうなっていました!
さすが!
メインの入り口がどこか分からず、ちょっとした隔離施設みたいですが、内部の準備も進んでいるようです。
それにしても窓がなくて暑そう…。
ツッコミどころその3
プノンペン市内のイオンモールなどでPOP UPストアを設置、公式グッズを販売しながら大会のPRをしています。
ぬいぐるみと顔が全然違う。。。
等身大のロムドゥオルちゃん。
公式グッズの数々、行列が出来て大人気の売れ行きです!
SEA Games2023 最新情報はこちらから
公式ホームページ▶ https://www.cambodia2023.com/schedule
Twitter▶ https://twitter.com/cambodia2023
Facebook▶ https://www.facebook.com/2023seagames/
Youtube▶ https://www.youtube.com/@cambodia2023official
まとめ
カンボジアならではの面白要素もあるSEA Games2023ですが、国全体が張り切っており、熱気を帯びていることは間違いありません。
カンボジア・プノンペンの5月の気温は約30度~35度。
体感温度は40度を越える日が多い中、選手たちには身体に気を遣いながら頑張ってほしいですね。
バドミントンが特に盛んな東南アジア。
今回2023年はどんな結果が待っているのか…楽しみです!
▼SEA Games2023について、もっと知りたい方はこちらがおすすめ▼
Nyonyum(ニョニュム)というカンボジアの観光・ホテル・お土産等の情報サイトがとても分かりやすく特集してくれています!
https://nyonyum.net/ja/?s=NyoNyum124%E5%8F%B7%E7%89%B9%E9%9B%86
5月5日に開催された開会式、カンボジアの印象が変わるくらいかっこいい式典でした!