「バドミントンのルールがいまいち分からない」
「バドミントンの公式ルールブックを読むのは疲れそう」
このようにお悩みではありませんか。
バドミントンを始めたばかりだとルールもよく分からなかったり、とはいえ公式ルールブックを読むのは面倒に感じたりしますよね。
この記事ではバドミントンをプレーするうえで、最低限おさえておきたい基本的なルールを紹介しています。
なにかと分かりづらいダブルスのサービス順序も解説しているので、バドミントンのルールに自信がないプレーヤーはぜひ参考にしてください。
【シングルス・ダブルス共通】バドミントンの基本的な8つのルール
シングルスとダブルスで共通しているバドミントンの基本的なルールを8つ解説します。
①1ゲーム21点のラリーポイント制
バドミントンは1ゲーム21点先取で行います。
1試合で最大3ゲーム実施し、2ゲーム先取した選手側が勝ちです。
バドミントンの1試合は「マッチ」と呼ばれ、「ゲーム」はセットとして用いられるため違う意味なので、混同しないように注意しましょう。
またバドミントンはラリーポイント制です。
サービス権の有無に関わらず、ラリーを制した選手側が得点します。
点数が20対20になった場合は延長ゲームが実施され、先に2点差をつけた選手側の勝利です。
延長ゲームは最大で30点まで実施され、30点目を得点した選手側の勝ちとなります。
市民大会やオープン大会では運営の都合上、「1ゲーム15点先取」や「延長ゲームなし」などの短縮ゲームが実施される場合もありますよ。
大会に参加する場合は、毎回事必ずルールを確認しましょう!
②直前のラリーを制した側が次のサービスを打つ
バドミントンでサービスを打つのは、基本的に直前のラリーを制した選手側です。
ラリーに勝ち続ければ、サービス権を保持し続けることになります。仮に21対15で第1ゲームが終了しても、第2ゲームで最初にサービスを打つのは、第1ゲームを制した選手側です。
なお、第1ゲームで最初のサービスを打つ選手またはペアは、じゃんけんやコイントスなどによって決めます。
③サービスするときにコート面から足を離すと反則
バドミントンのサービスを打つ際、必ず両足がコート面に接地していなければなりません。つま先や踵が浮くなど、足の一部がコート面から離れるのはセーフです。
ただし、足をコート面に接地させながら動かすなど、もとの位置から足を移動させる行為は反則になるので気をつけましょう。
④サービスはコートから1.15m以下の高さで打つ
バドミントンのサービスはコート面から1.15m以下の高さで打つのがルールです。
サービスを打つ瞬間にシャトル全体が、1.15m以下の高さにおさまっていなければなりません。
⑤点数が偶数ならコートの右側から、奇数なら左側からサービスを打つ
バドミントンのサービスを打つ位置は、以下の2パターンがあります。
- 得点が偶数なら自分のコート右側半面から相手コートの斜め前方向に打つ
- 得点が奇数なら自分のコート左側半面から相手コートの斜め前方向に打つ
つまり、連続して左右の同じ側からサービスをするシーンはありません。
詳しいコートの使い方については、以下の記事で図解を用いて解説しています。
シングルスとダブルスに分けて説明しているので、ぜひ参考にしてください。
⑥サービスを打つときにコートのラインを踏んではいけない
バドミントンではサービスを打つときにコートのラインを踏んでいたり、またいでいたりすると反則です。
サービスコートという定められた範囲の中でサービスをしなければなりません。
⑦ネットやポールに触れてはいけない
バドミントンではラリー中にネットやポールに触れると反則です。
自分の体だけではなく、ラケットやウェア、髪の毛が触れても反則なので注意しましょう。
なお以下の場合も反則となり相手の得点になります。
- 自分が打ったシャトルが天井や壁に当たる
- ラリー中にラケット以外でシャトルに触れる
自分が打ったシャトルがネットに当たって、相手コートに入ったなら
反則ではありませんよ。
⑧相手のコート内にあるシャトルを打ってはいけない
バドミントンでは相手のコート内にあるシャトルを打ってはいけません。
シャトルがネットの境界を超えて自分のコートに入ってくる前に、相手側のコートでヒットすると反則です。
シャトルは必ず自分のコートにある状態になってから打ちましょう。
【ダブルスのサービス順序】4人が決められた順序でサービス権を入れ替える
バドミントンでは全種目共通で、基本的に直前のラリーを制した選手側がサービスをします。ですがダブルスの場合、ペア2人の中からサーバーを自由に決められるわけではありません。
ダブルスではファーストサーバーとファーストレシーバーを決めた時点で、ゲーム中の4人がサービスを打つ順序が決定します。
※注:「ファーストサーバー」=ゲームで最初にサービスを打つ選手
※注:「ファーストレシーバー」=ゲームで最初に2打目を打つ選手
例えば、AさんBさんペア(◯組)と、CさんDさんペア(◆組)でダブルスをするとします。
Aさんはファーストサーバー、Cさんがファーストレシーバーに決定した場合、サービスを担当する順序は、Aさん→Dさん→Bさん→Cさんに決定するのです。
ゲームの流れに沿って、各ラリーのサービス権を確認してみましょう。
1ラリー目(◯組のAさんがファーストサーバー)
得点【◯0-0◆】
1ラリー目はAさんが偶数側(右側)のコートから、斜め前方のCさんに向かってサービスします。
2ラリー目(1ラリー目を◆組が制した場合)
得点【◯0-1◆】
1ラリー目を◆組が制した場合、次にサービスをする選手は Dさんです。
2ラリー目はDさんが奇数側(左側)のコートから、 斜め前方のBさんに向かってサービスします。
3ラリー目(2ラリー目は◯組が制した場合)
得点【◯1-1◆】
2ラリー目は◯組が制した場合、次にサービスをする選手は Bさんです。3ラリー目はBさんが奇数側(左側)のコートから、斜め前方のDさんに向かってサービスします。
4ラリー目(3ラリー目も続けて◯組が制した場合)
得点【◯2-1◆】
3ラリー目も続けて◯組が制した場合、次にサービスをする選手は同じく Bさんです。4ラリー目はBさんが偶数側(右側)のコートから、斜め前方のCさんに向かってサービスします。
5ラリー目(4ラリー目は◆組が制した場合)
得点【◯2-2◆】
4ラリー目は◆組が制した場合、次のサービス権はCさんに移ります。5ラリー目はCさんが偶数側(右側)のコートから、斜め前方のBさんに向かってサービスします。
6ラリー目(5ラリー目は◯組が制した場合)
得点【◯3-2◆】
5ラリー目は◯組が制したなら、6ラリー目のサーバーはAさんになり、サービス権が一回りします。
つまりダブルスではゲームを通して、最初に決まった4人のサービス順序は変わりません。サーバー側がラリーを制した場合は、サービスコートを変更し、続けて同じ選手がサービスをします。
ダブルスはシングルスと比べると、サービス権の扱いがやや複雑です。始めに4人のサービス順序を整理しておくと、間違えづらくなります。
なお「ダブルスのスコアシートの書き方が分からない…」という方は、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
まとめ
今回はバドミントンをプレーする上で、最低限おさえておきたいバドミントンの基本ルールを紹介しました。
バドミントンのルールは一見すると複雑に感じますが、規則的なので一度覚えれば忘れづらいものです。
▼公益財団法人 日本バドミントン協会【競技規則】はこちら▼
https://www.badminton.or.jp/rule/docs/rule_20230530.pdf
バドミントンの大会に出場する際は、審判を担当する場合もあります。早めにルールを覚えて、気持ちよく大会に出られるようにしましょう。