世界のバドミントン業界において、日本の選手や企業がどれくらい活躍しているのか気になったことはありませんか?
今回は日本人選手の強さや、日本企業がどれくらい国際的なバドミントンの発展を支えているかをご紹介します。
日本が強豪国になった経緯も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
日本は世界2位の強豪国
日本は世界でも屈指のバドミントン強豪国です。
BWF(世界バドミントン連盟)が公表している「国別ランキング(2022年9月時点)」において、日本は2位にランクインしています。
また、2017年〜2022年の間に行われた世界選手権において、全25個の金メダルのうち、日本は8個を獲得しています。
これは同じく8個の金メダルを獲得している中国と並ぶ獲得数です。日本と中国が他国と大きく差を開けていることが分かります。
国名 | 日本 | 中国 | インドネシア | デンマーク |
金メダル獲得数 | 8 | 8 | 2 | 2 |
※2020年に世界選手権は開催されていない
ただし、日本は常に世界の強豪国だったわけではありません。
1960年代から1980年代にかけて、日本はユーバー杯(女子国別対抗戦)で複数回優勝したものの、1980年代中盤から2000年代にかけては、男女ともに目立った戦績を残せませんでした。
低迷からの脱却を図るため、2004年に韓国から朴柱奉(パク・ジュボン)を監督として招き、選手強化のテコ入れを行います。
2010年代から選手強化の成果が徐々にあらわれ、2012年ロンドン五輪では女子ダブルスで銀メダルを、2016年リオ五輪では同じく女子ダブルスで金メダルを獲得するほどの実績を残しました。
また、2014年のトマス杯(男子国別対抗戦)や2018年のユーバー杯では優勝を飾り、2022年9月時点で女子シングルスの山口茜選手と男子ダブルスの保木/小林ペアが、世界ランキング1位の座に着いています。
現在、日本は個人戦、団体戦ともに世界のトップを狙える強豪国となっています。
なお、日本以外のバドミントンの強豪国や、有名プレーヤーを以下の記事で紹介しています。
気になる方はぜひ参考にしてください。
日本の用具メーカーも世界で活躍
世界を相手に奮闘しているのは選手だけではありません。
日本の用具メーカーも世界を舞台に活躍しています。
各メーカーがどのように世界のバドミントンに貢献しているかをご紹介します。
ヨネックス
ユニフォームの提供など、日本代表のオフィシャルサプライヤーを務めているのがヨネックスです。
ヨネックスは日本代表だけではなく、海外の代表チームや選手個人に用具の提供を行っています。
用具使用契約を結んでいる主な国や選手は以下の通りです。
- 中国(1位)
- 韓国(6位)
- タイ(4位)
- ビクター・アクセルセン(デンマーク)
- ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)
- キャロリナ・マリーン(スペイン)
※括弧内は、BWF国別ランキング(2022年9月時点)または国名
ヨネックスはアジアの強豪国やトップ選手に用具を提供しており、選手のパフォーマンスを支えています。
また、2017年〜2021年にかけ、世界バドミントン連盟主催3大会に対してシャトルコックやコートマット、ネットなどの用具を提供し、世界中のバドミントン選手の活躍をサポートしています。
※世界バドミントン連盟主催3大会=ディルマンカップ、トマス杯・ユーバー杯、世界選手権大会
ヨネックスは2015年から、バドミントンの国際的な人気の向上を目的に、歴代のスター選手とともにエキシビジョンマッチやクリニックを実施。
これらのイベントは「レジェンズビジョン」と称され、一般プレーヤーが世界級のテクニックに触れる貴重な機会になっています。
ミズノ
ミズノは奥原選手や西本選手といった国内の選手をはじめ、プラノイ選手(インド)に用具提供をしています。
かつては元世界ランキング1位のセティアワン/アッサン(インドネシア)もアンバサダー選手としてミズノのギアを使用するなど、ミズノは世界のトップ選手の活躍を支えています。
注:2022年10月時点の用具使用状況です。2023年4月現在、西本選手はVICTORの用具を使用しています。
まとめ
近年、日本選手の躍進は目覚ましく、日本は世界でも指折りのバドミントン強豪国になりました。
また、選手だけでなく、日本の用具メーカーもトップ選手のパフォーマンスをサポートしたり、国際的な競技の普及活動をしたりするなど、活躍の場を広げています。
日本は世界のバドミントンを盛り上げている、大きな存在であるといえるでしょう。