【バドミントン界のレジェンド】インドバドミントンの代名詞 プレラ・ゴピチャンド

バドミントンコラム

バドミントンインド代表選手として世界一を達成し、引退後も後進の指導者としても活躍するプレラ・ゴピチャンド(Pullela Gopichand)氏。

インドバドミントンの代名詞とも言われる伝説の選手をご紹介いたします。

プロフィール

プレラ・ゴピチャンド(Pullela Gopichand)

生年月日:1973年11月16日

出身:インド

身長:182センチ

右利き

キャリア・エピソード

選手としての活躍

プレラ・ゴピチャンドはインド出身の元バドミントン選手、現在はインド代表チームのナショナルコーチを務めています。

11歳でレクリエーションとして気軽にバドミントンを始めたプレラ・ゴピチャンド選手。
次第に実力をつけ、地元の大会参加から、州のバドミントンジュニアチームに選出されます。

インドで有名なプラカーシュ・パドゥコーン(Prakash Padukone)主催の [Prakash Padukone Centre of Excellence] にて訓練・指導を受け、1996年に初の国内タイトルを獲得後、4連覇を達成しました。

1998年のCommonwealth Gamesでは男子シングルスで銅メダル、チームでは銀メダルを獲得します。
1999年にはフランスのトゥールーズオープンチャンピオンシップ、スコットランドのスコティッシュオープンチャンピオンシップで優勝。
さらに、ハイダラーバードで開催されたアジアサテライトトーナメントでも優勝しました。

2000 年の別のアジア選手権も銅メダルを獲得するなど、インド代表選手として国際大会で非常に安定したパフォーマンスを発揮していました。

2001年、全英オープンバドミントン選手権で王座を獲得したことが、彼のキャリアの頂点となります。この大会では当時世界一位だったピーター・ゲード( Peter Gade)に、準決勝で勝利しています。
この偉業達成は、インド人バドミントン選手としては1980年に優勝したプラカーシュ・パドゥコーンに続く二人目となりました。

得意技:ジャンプスマッシュ

https://olympics.com/en/news/best-badminton-player-india-world-ranking-olympic-medal-super-series

コーチ歴

プレラ・ゴピチャンドの選手としてのキャリアは、膝の怪我や手術などにより、残念ながら比較的早く終わりを告げました。
しかし、引退後はインド・ハイダラーバードに 「Pullela Gopichand Academy」を2004 年に開設。
多くの経済的苦労や批判を克服し、スポーツを学びたい子供たちや若者に世界で得た彼の知識や経験を伝えています。

インドで有名な実業家であるニマガッダ・プラサドは、アカデミー出身選手がオリンピックでメダルを取ることを条件に、5,000万ポンド(2020年には190万米ドルに相当)を寄付したそうです。

アカデミーが輩出した有名バドミントン選手

  • サイナ・ネワール(Saina Nehwal)
    • 2012年ロンドンオリンピックで銅メダル
  • PVシンドゥ(P. V. Sindhu)
    • 2016年リオデジャネイロオリンピックで銀メダル
    • 2020年東京オリンピックで銅メダル
  • サイ・プラニース(Sai Praneeth)
  • パルパリ・カシャップ(Parupalli Kashyap)
  • スリカンス・キダンビ(Srikanth Kidambi)
  • アルンダティ・パンタワネ(Arundhati Pantawane)
  • グルサイ・ダット(Gurusai Datt)…など

プレラ・ゴピチャンドは、2016年リオデジャネイロオリンピックでインドバドミントンチームの公式コーチも勤めました。

The Academy: Forging India’s Badminton Champions

2020年の東京オリンピックに向けて、インドのプレラ・ゴピチャンド・バドミントンアカデミーと、そのトップアスリートたちの生活に密着したドキュメンタリーシリーズ。

日本語字幕付きでぜひお楽しみください。

https://olympics.com/ja/original-series/the-academy-forging-india-s-badminton-champions/
https://olympics.com/ja/original-series/the-academy-forging-india-s-badminton-champions/

アカデミーは多くのバドミントン業界でのスターを生み出しており、1999 年にはアルジュナ賞、2009 年にドロナチャリヤ賞、2014 年にインドで 3 番目に高い民間人賞であるパドマ ブーシャンを受賞するなど、高く評価されています。

私生活では2002年に仲間のバドミントンプレーヤーP・V・V・ラクシュミー( P. V. V. Lakshmi)と結婚。 2人の子供に恵まれています。

SNS

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主な戦績

アジア選手権

  • 2000年 インドネシア 銅メダル

コモンウェルスゲームズ 

  • 1998年 マレーシア 銅メダル

IBF世界グランプリ

  • 1997年 インドオープン 準優勝
  • 1999年
  • フランスオープン 準優勝
  • ドイツオープン 準優勝
  • 2001年 全英オープン 優勝

IBFインターナショナル

  • 1999年
  • フランス 金
  • スコティッシュ 金
  • インドインターナショナル 金
  • 2004年 インド 金

まとめ

プレラ・ゴピチャンドのインドバドミントン業界の発展への彼の貢献度は、国際オリンピック委員会からも認められています。
自身も世界チャンピオンになり、後輩たちも世界選手へと育て上げているプレラ・ゴピチャンド。インドバドミントンにおける英雄であり、今後も活躍が期待される一人であることは間違いありません。

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