「バドミントンシャトルは何を基準に選べばいいの?」
「おすすめのバドミントンシャトルが知りたい」
このようにお悩みではありませんか?
バドミントンシャトルは各メーカーから様々な製品が販売されているので、どれを選べば良いのか悩んでしまいますよね。
この記事ではおすすめバドミントンシャトルを10種類ご紹介しています。バドミントンシャトルの選び方も解説しているので、どの製品を購入するか迷っている方はぜひ参考にしてください。
今回ご紹介しているおすすめシャトルや選び方は、競技用の水鳥羽根シャトルについてです。
シャトルに使われる素材の違いや正しい保管方法については、以下の記事で詳しく紹介していますよ。
バドミントンシャトルの選び方
バドミントンシャトルを選ぶときにチェックすべきポイントは以下の5つです。
- 試合で使用するかどうか
- スピード番号
- 耐久性
- 飛行性能
- 羽根の種類(ガチョウかアヒルか)
詳しく説明します。
試合で使用するかどうか
試合で使うシャトルを選ぶなら、検定球かどうかを確認しましょう。
検定球とは日本バドミントン協会の検定に合格しており、一定の品質が担保されたシャトルです。
日本バドミントン協会や日本バドミントン協会の加盟団体が主催(主管)する試合には、検定球が使われなければなりません。
検定球は以下の2種に分かれます。
- 第1種検定合格球:日本バドミントン協会が主催する大会(全国大会や国体など)で使用できる
- 第2種検定合格球:日本バドミントン協会の加盟団体が単独で開催する大会(各体育連盟や団体が主催するオープン大会や地区大会など)で使用できる
試合で使用するなら、大会の種類に応じて第1種または第2種検定球のシャトルを選びましょう。
なお、上級者が集まるクラブチームや上位を目指している学生の部活では、シャトルの品質を重視して練習時にも検定球を使用しているケースがあります。
スピード番号
バドミントンシャトルを選ぶときにチェックすべきポイントとして、スピード番号を確認しましょう。
バドミントンシャトルは、室温が高くなるほど飛びやすくなるという性質があります。
仮に夏場と冬場で同じシャトルを使用すると、飛距離が大きく変わるため同じ感覚でプレーできません。
気温によって飛距離が変わるというシャトルの性質を克服するための仕組みがスピード番号です。
バドミントンシャトルにはスピード番号という数字が割り振られており、番号が小さくなるほど飛びづらく、大きくなるほど飛びやすくなります。
一般的に日本では2〜5番のスピード番号が使われており、以下のように室温に応じて適正な飛距離が出る番号が決まっています。
温度 | 日本製シャトルの適正番号 | 外国製シャトルの適正番号 |
---|---|---|
33℃以上 | 1 番 | 75 |
27~33℃ | 2 番 | 76 |
22~28℃ | 3 番 | 77 |
17~23℃ | 4 番 | 78 |
12~18℃ | 5 番 | 79 |
同じ感覚でプレーするためにも、季節に応じて適正なスピード番号のシャトルを選びましょう。
耐久性
バドミントンシャトルは1ダースあたり約2,000円〜6,000円であり、製品によって価格は様々です。
一般的にシャトルは価格が高くなるほど、優れた飛行性能で、1ダース中のばらつきが少なく、耐久性に優れています。
ただし、品質ばかりを重視してしまうと、気軽に用意できない予算が必要になるでしょう。
一方で耐久性が低いシャトルを使うと、羽根の軸がすぐに折れてしまい、ゲーム練習後のノックや基礎打ちなどに汎用できなくなります。
高いのは手が出しにくいけど、逆に安いシャトルを選ぶと、交換を繰り返したり、ゲーム以外でも新らしいシャトルを使用したり、結局コスパが悪くなっちゃうのが悩むところよね。
プレーヤーの実力に釣り合う耐久性を備えたシャトルの中から、できるだけ価格が抑えられた製品を選ぶことをおすすめします。
飛行性能
シャトルは最低限の飛行性能を備えた製品を選びましょう。
安くて耐久性に優れていたとしても、フライト中にブレたり、シャトルによって飛距離が変わったりするような製品は選ばないでください。
飛行性能が低いシャトルで普段からプレーすると、検定球と飛行性能が違いすぎるため、大会で練習の成果を発揮しづらくなります。
練習で使用するシャトルだとしても、検定球に近い飛行性能を持ったシャトルを選びましょう。
実戦に似た環境で練習できるので、効率的にレベルアップできます。
羽根の種類(ガチョウかアヒルか)
バドミントンシャトルを選ぶとポイントとして、シャトルに使用されている羽根の種類を確認しましょう。シャトルに使用されるのは、主に以下の水鳥の羽根です。
- ガチョウ
- アヒル
一般的にガチョウ羽根のシャトルのほうがアヒル羽根に比べて、耐久性や飛行性能に優れている傾向にあります。上級者の練習球や大会の試合球に使用するなら、ガチョウ羽根シャトルを選ぶのがおすすめです。
ただし、アヒル羽根だからといって粗悪なシャトルであるとは限りません。安定した飛行性能や耐久性をを持っていて、練習球として十分なアヒル羽根シャトルもあります。
アヒル羽根シャトルを購入するなら、バドミントン専門店のスタッフに商品の評判を尋ねてみるのもひとつの手です。
【メーカー別】バドミントンシャトルの特徴
主要メーカーが販売しているバドミントンシャトルの特徴は、以下の通りです。
試合やゲーム練習がメイン(社会人やレディース) | 基礎打ちやノック練習がメイン(中高生の部活) | ゲームからパターン練習、ノックまでの使い回し(上級者) | ゲームからパターン練習、ノックまでの使い回し(ジュニア) | |
---|---|---|---|---|
ヨネックス | ◎ | △ | ◎ | ◯ |
ゴーセン | ◯ | △ | ◯ | ◎ |
ミズノ | ◯ | △ | ◯ | ◎ |
ビクター | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
RSL | △ | ◎ | ◯ | ◯ |
それぞれ詳しく解説します。
ヨネックスシャトルの特徴
オリンピックや全英オープン、全日本総合など国内外の主要トーナメントで使用されているのがヨネックスのシャトルです。
上位大会のみならず、学生のブロック大会や県大会など、様々な競技シーンで使用されています。
最も品質が信頼されているシャトルと捉えて問題ないでしょう。
ラインナップも充実しているため、競技レベルに応じてシャトルのグレード選べるのも嬉しい点です。
また、大会で使用されやすいヨネックスのシャトルをプレーすることで、より実践に近い環境で練習できます。
県大会や全国大会で上位を目指すチームが、ゲーム練習球としても使うのもおすすめです。
ただし高品質なだけに上位グレードのシャトルは、価格がやや高め。
初級者にとっては試合やゲーム後に基礎打ちやノック練に回していけるため、おすすめできます。
価格が気になるなら、大会直前だけでもヨネックスの検定球で練習するのもひとつの方法です。
ゴーセン・ミズノシャトルの特徴
ゴーセン・ミズノは第1種と第2種検定合格球を販売しながらも練習球も各種取り扱いがあります。
やはり試合となると耐久性以上に普段試合などで慣れたヨネックス製シャトルとは違いがあるため、練習球や試合頻度の少ない使用がおすすめです。
また定価は各社近い価格に設定はされていますが、より店頭で値引率が高いのもゴーセン・ミズノの特徴ですので、専門店での価格は十分にチェックしましょう。
ビクターシャトルの特徴
まだ日本人プレーヤーにとって馴染みの薄いのが、台湾メーカーであるビクターのシャトルです。
ビクターシャトルはBWF(世界バドミントン連盟)の認定球にもなっています。多くの国際大会はビクター製シャトルが使用されており、世界的に品質が認められているシャトルです。
日本では第1種と第2種検定球として販売されているため、公式試合で使用される可能性もあります。
検定球の価格がヨネックスやゴーセン、ミズノと比べてやや安価なので、「検定球の打ち心地を確かめてみたい」という方には手に取りやすいでしょう。
RSLシャトルの特徴
世界中で使用されているのが、日本でも検定球として販売されているRSLシャトルです。
安価ながらも一定の品質を保っているので根強いファンがいます。
RSLシャトルの特徴は耐久性に優れていることです。
ただし、ヨネックスやゴーセン、ミズノ、ビクターと比べて国内大会での使用率は落ちます。
大会までの期間が空く時期にRSLシャトルを使用し、大会直前はその他主要メーカーシャトルに切り替えるなど、シーンに応じて使い分けるのがおすすめです。
おすすめバドミントンシャトル10選!
おすすめのバドミントンシャトルは以下の10種です。
試合やゲーム練習がメイン(社会人やレディース) | 基礎打ちやノック練習がメイン(中高生の部活) | ゲームからパターン練習、ノックまでの使い回し(上級者) | ゲームからパターン練習、ノックまでの使い回し(ジュニア) | |
---|---|---|---|---|
【ヨネックス】ニューオフィシャル | ◎ | △ | ◎ | △ |
【ヨネックス】エアロセンサ700 | ◯ | △ | ◯ | ◎ |
【ミズノ】スカイクロスG-III | △ | △ | ◯ | ◎ |
【落合コーポレーション】カワサキ エリートトップ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
【ゴーセン】GFN130 | ◯ | △ | △ | ◎ |
【ビクター】MASTER ACE | ◯ | △ | ◯ | △ |
【RSL】シルバーフェザー | ◯ | ◯ | △ | △ |
【RSL】ファーストステップ | △ | ◎ | △ | ◯ |
【シャトルクラブ】シャトルクラブG | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
【ミラン】MILAN M-101SP | ◯ | ◯ | △ | △ |
それぞれ詳しく解説します。
【ヨネックス】ニューオフィシャル
ニューオフィシャルは、第1種検定合格球として非常に多くの大会で使用されているシャトルです。飛行性能や耐久性に優れているため、大会やゲーム練習用として使った後も、パターンやノック練習用シャトルとして利用できます。
ただし価格がやや高めなので、初級者〜中級者プレーヤーは手が出しづらいかもしれません。全国大会や県大会で上位を目指すチームにとっては、本番の試合感覚に近い状態でプレーするために、練習用として使用するのもおすすめです。
【ヨネックス】エアロセンサ700
エアロセンサ700は、第2種検定合格球として多くの大会で使用されているシャトルです。ジュニアからシニアまでの幅広い大会で使用されています。
ニューオフィシャルほどの耐久性はないものの、飛行性能が安定しているので上級者プレーヤーのゲーム練習球としてもぴったりです。
【ミズノ】スカイクロスG-III
スカイクロスG-IIIはミズノの練習球です。中級者〜上級者のトレーニングにぴったりな、安定した飛行性能と耐久性を備えています。
また、ミスのシャトルは失速して落ちてくるまでが早く、やや打ちづらいという特徴があります。大会の試合球にミズノシャトルが使用されるなら、スカイクロスG-IIIを使用してミズノシャトルのクセを捉えておくのもいいでしょう。
【落合コーポレーション】カワサキ エリートトップ
エリートトップは落合コーポレーションが販売する、第1種検定合格球です。他のメーカーの第1種検定合格球に比べて価格が抑えられています。コストパフォーマンスを重視ししながらも、たくさん練習したい中級者プレーヤーにおすすめです。
【ゴーセン】GFN130
GFN130はゴーセンが展開する第2種検定合格球です。飛行性能と耐久性のバランスが良く、中級者〜上級者用のシャトルとして活躍します。
ただし、同じ第2種検定球であるヨネックスのエアロセンサ700と比較すると、大会での使用率はやや低めです。
ヨネックスやミズノなどの第2種検定球よりも安価なので、「国内主要メーカーの検定球を試してみたい」という方におすすめです。
【ビクター】MASTER ACE
MASTER ACEは台湾のバドミントンメーカーであるビクターの第1種検定合格球です。国際大会の公式球や、S/Jリーグ出場チームの練習球として使用されており、安定した耐久性や飛行性能が認められています。
国内主要メーカーの第1種検定合格球よりも価格が安いので、価格を抑えながらも高グレードシャトルを試したいならMASTER ACEの使用を検討してもいいでしょう。
【RSL】シルバーフェザー
シルバーフェザーはRSLの第2種検定合格球です。シャトルの製造から販売をRSL社で完結させており、余分なコストをかけていないので、ヨネックスやゴーセンの検定球と比べて価格が抑えられています。
また、耐久性に優れているので、中級者以上がゲーム練習用に使用しても問題ありません。
一方で国内試合での使用率は低いことから、大会まで期間が空く時期の練習に使うのがおすすめです。
【RSL】ファーストステップ
ファーストステップはRSLの耐久性を重視した練習球です。良心的な価格設定ながらも、丈夫さを備えているので初級者〜中級者の練習に使うとよいでしょう。
コストを抑えつつ練習量を増やしたい学生の部活におすすめです。
【シャトルクラブ】シャトルクラブG
低価格でありながらも第1種検定球として合格しているのがシャトルクラブGです。飛行性能と耐久性のバランスが良く、中級者〜上級者のゲーム練習用として使っても問題ありません。
まとめ買いをすると1本あたりの価格が安くなるので、チーム単位で購入するのがおすすめです。
ただし、ヨネックスやゴーセンなどの主要メーカーの第1種検定合格球と比べると、少し飛びにムラがあります。
【ミラン】MILAN M-101SP
MILAN M-101SPは第1種検定球として認定されているシャトルです。パッケージデザインは違いますが、BWF(世界バドミントン連盟)検定公認球であるスノーピーク C1101と中身のシャトルは変わりません。
価格は安いものの、飛行性能がしっかりしており、軽い打ちごたえが特徴のシャトルです。一方で、第1種検定合格球としては少し耐久性に劣るので、ジュニアやレディースのゲーム練習におすすめです。
シャトル選びに迷ったら
もしもシャトル選びに迷ったら、以下の点を参考にしてみてください。
- いろいろなシャトルを試す
- 大会に使われるシャトルのメーカーを確認する
- 専門店のスタッフに相談する
それぞれ解説します。
いろいろなシャトルを試す
購入するシャトルは銘柄を絞らず、いろいろなシャトルを試してみましょう。多くの大会ではさまざまなメーカーのシャトルをランダムに使用します。
例えば、1回戦はゴーセンシャトルだったものの、2回戦はミズノシャトルを使用したというようなケースも少なくありません。
練習段階では色々な銘柄のシャトルを使用し、メーカーごとのシャトルの特徴に慣れておくのが大事。大会本番でどんなシャトルが渡されても、慌てずプレーできるでしょう。
大会に使われるシャトルのメーカーを確認する
大会に使われるシャトルのメーカーが決まっているかを確認しましょう。大会要項に使用されるシャトルが明記されてるなら、本番前に指定のシャトルで練習し、飛び方のクセを捉えておくのがおすすめです。
また、大会要項で協賛企業をチェックしましょう。市民大会やオープン大会でバドミントンメーカーが協賛している場合、協賛メーカーのシャトルが試合球になるのががほとんどです。
大会要項を確認し、どのメーカーのシャトルが使われるか分かれば、練習用シャトルも選びやすくなります。
専門店のスタッフに相談する
「大会間近なので、色々なシャトルを試す余裕がない」
「大会要項見たけど、使用されるシャトルが分からない」
このようにお悩みならバドミントン専門店のスタッフに相談してみましょう。
バドミントン専門店のスタッフは、競技に関する専門知識が豊富です。自分の競技レベルや練習内容、予算を伝えれば、最適なシャトルを提案してくれますよ。
なお、バドミントン専門店の特徴や利用するメリットは以下の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
今回はシャトルを選ぶときに確認すべきポイントや、おすすめバドミントンシャトルをご紹介しました。
シャトルは消耗品なので、バドミントンアイテムの中で最も費用がかかります。
競技レベルや使用用途にに見合わないシャトルを購入すると、シャトル交換が多くなってコストが高くなるのはもちろん、集中して練習に取り組めません。
この記事を参考に自分にピッタリなシャトルを選んで、快適に練習できる環境を整えてね!