バドミントンには様々な打ち方やショットの名称があります。
今回は基本となる打ち方やショットの名称と、それらの特徴をご紹介します。
打ち方の名称
打ち方の種類は自分の体とシャトルを打つ位置の関係によって分かれます。
オーバーヘッドストローク
頭上でシャトルをヒットする打法。相手コートに背を向けて頭上でシャトルを打つハイバックも、オーバーヘッドストロークの一種になります。
サイドアームストローク
肩から腰くらいまでの高さのシャトルを体の横でヒットする打ち方。
アンダーハンドストローク
腰より下の位置にあるシャトルをヒットする打ち方。
フォアハンドストローク
ラケットを持っている手の側のシャトルを打つ方法。また、シャトルに当たるラケットの面の向きが、手のひらと同じになる打ち方です。
バックハンドストローク
ラケットを持っている手と反対側のシャトルを打つ方法。またシャトルに当たるラケットの面の向きが、手の甲と同じになる打ち方です。
ショットの名称
ここからは基本的なショット9種類とその特徴をご紹介します。
クリアー
相手のコート後方まで高く打ち返すショット。
主にハイクリアー、通常のクリアー、ドリブンクリアーの3種に分かれます。通常のクリアーよりも高い軌道を描くハイクリアーは、自分の体勢を立て直すことに有効で守備的なショットです。通常のクリアーよりも低くて速い球筋のドリブンクリアーは、相手の体制を崩すことに有効で攻撃的なショットです。
スマッシュ
相手のコートに叩きつけるように打つショットです。
バドミントンの中でも最も攻撃的なショットであり、ジャンプしながらより鋭角に打つスマッシュをジャンピングスマッシュといいます。全力ではなく7割程度のスピードに抑えたハーフスマッシュなどもあり、緩急・高低のバリエーションが豊かなショットです。
ドロップ
コート奥からネット際に落ちるように打つショット。
ショットスピードは遅いものの、カットよりも球足が短く相手の体制を崩すのに有効です。
ロブ
コート前方からシャトルを相手のコートの奥へ打つショット。
高く打ち上げる通常のロブは滞空時間が長いため、自分の体勢を立て直すのに効果的で守備的要素が強いショットです。一方で速くて低い弾道を描く攻撃的なアタックロブもあります。
プッシュ
ネット前に上がったチャンス球を叩くように打つのがプッシュです。
最も得点力のあるショットといえます。相手の球がネットの白帯ギリギリに返ってきたときに、ラケットを車のワイパーのように動かして打つワイパーショットもプッシュの一種になります。
ヘアピン
コート前方からネットの白帯スレスレに落下させるショット。
コートの反対サイドに向かって打つクロスネットや、シャトルに回転を加えて変則的な球筋を描くスピンネットなど、球種も豊富です。
ドライブ
コートの床に対して平行でネット近くを飛ぶように打つショットです。
力強く球速のあるショットであり、ダブルスで多用されます。ドライブを打ち合うドライブ合戦は、高速なラリーとなるため見応えがあります。
サーブ
ラリーを始めるために1番最初に打つショット。
主に相手コート前方に打つショートサーブと、コート後方に打つロングサーブに分かれ、種目やゲームの展開によって使い分けます。
カット
シャトルを切るように打ち、相手コート前方に落ちるようなショット。
球速はありながらもネットを越えたあたりから急に失速するため、相手の意表をつくことができます。
右利きであればシャトルを時計回りに切るのが通常のカット、反時計回りに切るのがリバースカットとされ、回転のかけ方にも種類があります。
まとめ
今回はバドミントンの基本的な打ち方や9種類のショットをご紹介しました。
同じショットでも球質やその打ち方は様々。ラリー中に有効なショットを瞬時に判断して打ち分けることはとても難しいですが、それがバドミントンの醍醐味の1つともいえますね。