球技プレイヤーの方は、シャツやタオル、垂れ幕などでスポーツの和名が書かれているのを見かけることがありませんか?テニスなら「庭球」、バレーなら「排球」。
そして、バドミントンはというと「羽球(うきゅう)」と表記することができます。
シャトルは羽の…球??
ここで誰しもが思うことは「球ってことは、バドミントンは球技なの?」という疑問です。
球技という定義
バドミントンは球技
結論から申し上げると、バドミントンは広義では球技として分類されます。
「球技」とは、エリア内で球体(ボール)、またはその類似物を用いて得点の獲得を争う競技や種目を指します。
ご存じの通り、バドミントンで使用するのは球体ではなく羽状の「シャトル」です。
シャトルは、半球状のコルクにガチョウやアヒルなどの羽を埋め込んで作られています。コルクの部分は、必ず球状であることが定められており、これがシャトルを球体(ボール)の類似物として扱う理由のひとつです。
ネット型ゲーム形式
球技の中でもバドミントンの競技形式は「ネット型ゲーム」に分類されます。
ネット型ゲームとは、共有のコートをネットで隔て、競技者が球体を交互に送り返し、返球の有無で得点を競い合う競技。
バドミントンと同じように、ラケットを扱うテニス、ノーバウンドで打ち合うバレーボールも、ネット型ゲームに含まれます。
バドミントン以外で、球体の類似物を用いる競技では円盤状のホッケー、楕円球のラグビーも球技として分類されます。ちなみに、砲丸投げは金属の球体を使用しますが、球技ではなく陸上競技という扱いになります。
球技の判断は、必ずしも球体を使用しているかではなく、競技形式を重視している場合が多いようです。
ただし、球技の定義に関しては論者によって様々であるため、バドミントンは「球技として扱ってもほとんど相違ないスポーツ」という立ち位置となります。
他にもあった バドミントンの”〇球”
実は、球技のほとんどは外国からきたものです。
明治時代ごろに、外国語の競技名を無理やりに漢字に落とし込んだものが今でも使われています。
今でこそ、ベースボールよりも「野球」の方が浸透していますが、これは非常に珍しい例。名称に使われる漢字は、それぞれ「競技する環境・場所を表す」「競技の施設や用具を表す」「競技の動作を表す」のどれか1文字があてがわれています。
バドミントンの場合、羽を打つ競技なのでそのまま「羽球」と表記されます。
羽球が主流ですが、昔は「羽毛球」や「毛球」という呼び方もありました。毛球はなんとなくバドミントンのイメージとは合いませんね。
羽球や他の〇球という言葉、日常ではあまり口にする機会は無いかもしれません。ニュースのテロップや記事の見出しでは、言葉をなるべく短くして伝える傾向があるので、「羽球(うきゅう)」と正しく読めると少し賢くなった気がします。
競技者として知っておくと役に立つかも?
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