プレースタイルは国ごとに違う?各国の選手の特徴をご紹介!

バドミントンコラム

バドミントンの強豪国は、アジア諸国が多くなっていますが、各国のプレースタイルは多種多様です。今回は国や地域別に、選手の身体的特徴の違いやプレースタイルの傾向をご紹介します。

また、以下の記事で強豪国ランキングを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

日本選手の特徴

日本は世界屈指の強豪国
日本選手は攻撃や守備面、戦術まで、全ての面で高いレベルを維持しています。
ただし、世界のトップ選手と比較してボディサイズがひと回り小さく、パワーショットで押し切るフィジカルは持っていません。
女子シングルスのWエースである山口選手と奥原選手は、他の選手と比べても一際小柄です。
それでも日本選手が活躍できる要因となっているのが、ディフェンス力の高さ。
粘り強く相手の攻撃を凌ぎながらラリーを組み立て、チャンスと見ては攻撃に転じるプレースタイルを得意としています。

また、ラリーを丁寧に構築するためのシャトルコントロール力や、長期戦にも耐えうるスタミナ、大崩れしないメンタル面を備えていることも日本選手の強みです。
しかし、近年は攻撃型のバドミントンが主流になりつつあるため、日本選手の更なるレベルアップが求められています。

日本の有力選手種目身長(cm)世界ランキング(2022年10月18日時点)
桃田賢斗MS1759位
山口茜WS1561位
奥原希望WS15610位
保木卓朗MD1701位
小林優吾MD1751位
志田千陽WD1614位
松山奈未WD1674位
渡辺勇大XD1672位
東野有紗XD1602位
※「MS」=男子シングルス、「WS」=女子シングルス、「MD」=男子ダブルス、「WD」=女子ダブルス、「XD」=混合ダブルス

中国

BWF(世界バドミントン連盟)が公表している「国別ランキング(2022年10月時点)」で1位となっているのが中国です。

中国選手は、日本選手と同じく攻守に優れており、オールラウンドな能力を有しています。
日本選手との違いは、中国選手はスピードやパワーを活かした攻撃を強みとしていること。
恵まれた体格を活かして、スマッシュやドライブといった攻撃的なショットでたたみ掛けてきます。
特にオーバーヘッドから繰り出されるスマッシュやカットの切れ味の鋭さはピカイチです。

また、黄金期を迎えていた2000年代の中国は気持ちの強い選手が目立ちましたが、近年の中国選手はやや精神的な脆さがある印象を受けます。
とはいえ、中国では世代交代が激しいため、今後も次々に日本のライバルとなる選手が登場することでしょう。

中国の有力選手種目身長(cm)世界ランキング(2022年10月18日時点)
シー・ユーチMS18343位
チェン・ユーフェイWS1714位
チェン・チンチェンWD1642位
ジア・イーファンWD1702位
ジェン・スーウェイXD1753位
ファン・ヤーチョンXD1653位

韓国

韓国には高身長で、手足が長い選手が多く在籍しています。
フィジカル面にも優れており、試合終盤でもパフォーマンスの質が落ちません。
特に特徴的なのはスイングのフォームです。
テイクバック(インパクトの前にラケットを引く動作)が非常に小さく、コンパクトに鋭く振り抜くため、レシーブ側はタイミングが取りづらくなっています。
このフォームは特にダブルスに適しており、素早い打ち合いの中でも、ミスなくショットを打ち込むことが可能です。
また、スイングが小さいからといって、ショットのスピードが遅いこともなく、強靭なフィジカルでパワーショットを連発してきます。

韓国の有力選手種目身長(cm)世界ランキング(2022年10月18日時点)
アン・セヨンWS1703位
キム・ソヨンWD1731位
コン・ヒヨンWD1661位

インドネシア

インドネシアは中国や韓国と比べると、小柄な選手が活躍しています。
インドネシアのエースダブルスであるギデオン/スカムルジョペアの身長は、2人とも170cmほどであり、「ミニオンズ」と称されファンに親しまれています。

小柄なインドネシア選手が世界で戦う上で武器としているのが、俊敏な動きと高い跳躍力です。
素早くジャンプしてシャトルを捉えては、カウンターを決めるといったプレーがよく見られます。
また、その他のインドネシア選手の特徴は、テクニカルでスピーディなプレーを得意としていること。
しなやかなラケットさばきで、トリッキーなショットを連発することも少なくありません。

インドネシアではバドミントンが国技であり、生活に根付く文化のひとつです。
きっと、学ぶよりも先に、遊びから吸収したスキルが自由で独創的なバドミントンをつくりあげているのでしょう。

インドネシアの有力選手種目身長(cm)世界ランキング(2022年10月18日時点)
アンソニー・シニスカ・ギンティンMS1716位
マルクス・F・ギデオンMD1683位
ケビン・S・スカムルヨMD1703位
アプリヤニ・ラハユWD1585位

東南アジア

東南アジアにはインドネシア以外に、マレーシアタイなどのバドミントンの強豪国があります。
マレーシアのシングルスエースであるリー・ジージャや、タイの混合ダブルス世界ランク1位デチャポル/サプシリーペアが代表的な選手です。

東南アジアの選手はインドネシアと同じく、平均的か、やや小柄な選手が活躍しています。
リー・ジージャ選手こそ身長が186cmもあり、大型で攻撃的なプレーヤーですが、デチャポル選手の身長は169cmほどです。
2021年の世界選手権を制したシンガポールのロー・ケンイゥ選手も175cmで、決して大柄ではありません。
一発で決め切るようなパワーショットはないものの、俊敏性が高く、コート内を疾走しては素早いタッチでポイントを重ねます。
ただし、インドネシアの選手と比べると、テクニカルなプレーは控えめです。
基本に忠実で堅実にプレーする印象を受けます。

東南アジアの有力選手※括弧内は国名種目身長(cm)世界ランキング(2022年10月18日時点)
リー・ジージャ(マレーシア)MS1863位
エーロン・チア(マレーシア)MD1704位
ソー・ウォイイ(マレーシア)MD1824位
デチャポル・プアバランクロー(タイ)XD1691位
サプシリー・タエラッタナチャイ(タイ)XD1691位
ロー・ケンイゥ(シンガポール)MS1755位

ヨーロッパ

恵まれた体格を武器に世界と戦っているのがヨーロッパの選手です。
特にデンマークは世界8位の強豪国として、多くの有力選手が在籍しています。
彼らのプレーの特徴は、やはり欧州特有のパワー。
高身長を活かして、パワフルに打ち下ろされるスマッシュやカットは、重量感たっぷりに相手コートへ突き刺さります。

また、手足が長いこともヨーロッパ選手の特徴です。
たとえ全盛期に比べて運動量が落ちても、大きな体を駆使して、四隅に落ちる球を難なく拾うことができます。
体格を活かしたコートカバーの能力が、ヨーロッパ選手が長く現役で活躍できる要因となっているのでしょう。
ただし、アジアの選手に比べて、精神的にエキサイトしてしまう選手が多いことも欧州選手ならではです。

ヨーロッパの有力選手※括弧内は国名種目身長(cm)世界ランキング(2022年10月18日時点)
ビクター・アクセルセン(デンマーク)MS1941位
アンダース・スカールプ・ラスムセン(デンマーク)MD1897位
キム・アストルップ(デンマーク)MD1857位
キャロリナ・マリン(スペイン)WS1725位

インド

ヨーロッパに次いで大型の選手が活躍しているのがインドです。
インドは近年レベルアップを遂げている国で、2022年にはトマス杯(男子国別対抗戦)を初制覇しました。
高身長で手足が長く、角度をつけたショットや、広くコートをカバーする能力を強みとしています。
欧州選手に比べて細身であるものの、プレースタイルは基本に忠実で、我慢強いのが特徴です。
近年の男子バドミントンは、大きい体格で攻撃的な選手の躍進が目立っています。
これからさらに、インド選手が活躍する可能性が高いでしょう。

インドの有力選手種目身長(cm)世界ランキング(2022年10月18日時点)
ラクシャ・セン(8)MS1798位
プサルラ・V・シンドゥ(6)WS1796位
チラグ・シェティ(8)MD1868位
サトウィクサイラジュ・ランキレッディ(8)MD1848位

サトウィクサイラジュ・ランキレッディ選手は、2023年にスマッシュのギネス記録を更新しています。バドミントンのギネス記録については下の記事から。

まとめ

今回は国や地域ごとに、選手の身体的特徴や、プレースタイルの違いをご紹介しました。
国や地域によって、選手の体格やプレースタイルは様々です。

飛田 羽奈
飛田 羽奈

自分の好みや、やりたいプレースタイルに応じて、参考にする国や地域を選ぶのも面白いかもしれませんね!

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