バドミントンは世界最速の球技とされ、特にスマッシュはスピード感にあふれるショットです。
ダブルスではいかに速いスマッシュを打って、相手のレシーブを崩すかが勝負の鍵を握ります。
そんな、スピードとは切り離せない関係にあるスマッシュですが、世界最速とされるスマッシュの記録をご存じでしょうか?
今回は、世界最速としてギネスに認定されているスマッシュの記録を3つご紹介します。
「最速なのに3つ?」
こう思ったスマッシュ好きの方は、ぜひ最後までご覧くださいね!
【ギネス記録その1】世界最速が時速565キロに更新!
1つ目に紹介するのは、2023年にギネスに認定された、時速565キロのスマッシュ記録です。
スマッシュ最初の世界記録は、2013年5月28日にギネスに認定された、時速493キロのスマッシュ記録でした(元マレーシア代表タン・ブンホン選手)。しかし今回、10年ぶりにギネス世界記録が更新されたことになります。
ギネス記録のために打ったスマッシュ!
実は時速565キロという速度は、公式の試合中に記録されたものではありません。
ヨネックス株式会社 東京工場内体育館にて、サッウィサイラジ・ランキレッディ選手(インド) によって達成された記録です。
記録は2023年4月14日の計測結果を基にギネスワールドレコーズ公式認定員によって検証されました。
ラケットはヨネックスが最速のスマッシュを追求し、2023年6月下旬に発売開始された「NANOFLARE 1000 Z」を使用。
そのラケットのPRとしてギネス記録に挑戦したのでしょう。
つまり、このスマッシュの記録はギネス認定されるために、念入りに準備されて実現されたものです。
ちなみに、新幹線の速度は約時速300キロ。
射出直後の速度とはいえ、バドミントンのスマッシュがいかに早いかがわかりますね!
YONEXの公式発表はこちら▶
https://www.yonex.co.jp/badminton/news/2023/07/2307181000.html
サトウィクサイラジ・ランキレッディってどんな選手?
サトウィクサイラジ・ランキレッディ( 英語: Satwiksairaj Rankireddy 、 ヒンディー語: सात्विकसाईराज रंकीरेड्डी )は、現在インドのダブルス選手として大活躍中の選手。
特に2022年のトマス杯ではインド代表チームの第1ダブルスとして出場。決勝のインドネシア戦では、インドチームがインドネシアチームに2-0でリード。これにより、インドのトマス杯優勝という歴史的快挙に大きく貢献しました。
主な特徴は以下の通り。
- 生年月日:2000年8月13日(22歳)
- 身長:184㎝/右利き
- 世界ランキング最高位:3位(2023年6月20日)
- 主な戦績:
- 2023 インドネシアオープン 男子ダブルス優勝
- 2023 アジア選手権 男子ダブルス優勝
- 2022 フランスオープン 男子ダブルス優勝
2023年も3月のスイス・オープン、4月のアジア選手権、6月のインドネシア・オープンで優勝を飾っていて、これからまだまだ活躍が楽しみな選手ですよ!
使用ラケットは「NANOFLARE 1000 Z」!
ギネス記録認定時にタン・ブンホン選手が使用したラケットは、ヨネックス製のNANOFLARE 1000 Z(ナノフレア1000ゼット)です。
フレームとグリップ部分には、鋭い閃光からスピードを感じさせる鮮やかな「ライトニングイエロー」を採用。一体感のある光の柱を想起させるデザインがかっこいいです。
特徴は、とにかくスピードにこだわったラケットであること。
極限までフレームサイズを絞り込むことでスイングスピードを向上させるなど、まさに最速のスマッシュを打つためのラケットとして開発された一本です。
ちなみに、以前の記録でタン・ブンホン選手が使用していたラケットは「NANORAY Z SPEED(ナノレイ Zスピード)」でした。
【ギネス記録その2】女性初のスマッシュ記録!時速426キロ!
実はこれまで女性部門での世界記録は登録されていませんでした。
今回、タン・パーリー選手(マレーシア)が、女子の世界最速となる438km/hのスマッシュを記録し、女性部門で初のギネス世界記録保持者となりました。
タン・パーリーってどんな選手?
タン・パーリーは、現在マレーシアのダブルス選手として活躍している選手。
2013年にマレーシア代表に選出されたのち、ジュニア種目から女子ダブルスと数々の大会でタイトルを獲得してきました。
主な特徴は以下の通り。
- 生年月日:2000年3月14日(23歳)
- 身長:164㎝/右利き
- 世界ランキング最高位:3位(2023年6月20日)
- 主な戦績:
- 2022 フランスオープン 女子ダブルス優勝
- 2021 スイスオープン 女子ダブルス優勝
タン・パーリー選手はコート上で英語、マレー語、中国語を駆使して、チームメイトのパーリー・タン選手とコミュニケーションをとっているそうよ!素早いプレーの中ですごい!!
【ギネス記録その3】試合中の世界最速は時速426キロ!
3つ目に紹介するのは、2017年1月10日にギネスに認定された、時速426キロのスマッシュ記録です。
試合中に記録された男子の最速記録!
時速426キロの記録は、インドのバドミントンプレミアリーグの試合中に男子ダブルス選手が打ち立てました。
スマッシュを打ったのは、チェンナイ スマッシャーズというチームに所属していた、Mads Pieler Kolding(デンマーク)選手です
Mads Pieler Koldingってどんな選手?
Mads Pieler Kolding(マッズ・ピーラー・コールディング)は、元デンマークのダブルス代表として活躍しました。
2016年の欧州選手権では、マッツ・コンラッド・ピーターセン選手とのペアで男子ダブルスを制しており、実力者として知られています。
主な特徴は以下の通り。
・生年月日:1988年1月27日
・出生地:デンマーク
・身長:205cm
・利き手:右
2メートルを超える身長から、世界最速のスマッシュがとんできたら、レシーブできる自信が無いわね・・・
まとめ
今回は、世界最速としてギネス記録に認定されている3つのスマッシュをご紹介しました。
今後、プレイヤーの技術と道具のテクノロジーが進歩すれば、さらに速いスマッシュが生まれるかもしれませんね!
このサイトではスマッシュやスピードに特化したストリング、ラケットの性能について紹介してるので、ぜひ活用してみてください!
彼らみたいにすごいスマッシュ打つために今日も練習を頑張ってね!