【元祖スピードキング!】佐藤翔治の特徴やプレースタイルをご紹介!

バドミントンコラム

最速の球技といわれるバドミントン。
高速で放たれるシャトルはもちろん、スピーディに躍動する選手の動きも魅力の1つです。
かつて、その「スピード」を武器に、国内外で活躍した佐藤翔治選手をご存じでしょうか?
今回は、日本のエースとしてバドミントン界を牽引した佐藤翔治さんの特徴や経歴をご紹介します!

佐藤翔治はどんな選手?

佐藤翔治(サトウショウジ)さんは、主に2000年代から2012年にかけてバドミントン日本代表として活躍した選手です。
幼少期から才能を開花させて、3大会に渡りオリンピックに出場しました。
単複で日本のトップに君臨した佐藤さんのプレーの特徴や名試合をご紹介します。

プレーの特徴

佐藤さんのプレーの持ち味は、なんといっても「スピーディで華麗なフットワーク」でしょう。

身長は168cmと小柄ながらも、持ち前の俊敏性を生かした高いコートカバー力が武器です。
シングルスでは素早くシャトルの落下地点へ入り込み、高い打点からのクロスジャンプスマッシュで得点を量産しました。

 飛田羽奈
飛田羽奈

フォア奥からのスマッシュについては、TAGOKENさんも絶賛してるわね!

2012年以降はダブルスに専念するものの、そのスピードは顕在。
パートナーである川前さん(現NTT東日本監督)と素早いローテーションを展開し、相手を翻弄しました。
また、2012年の全日本総合では混合ダブルスでも準優勝し、全ての種目で日本のトップとして活躍しました。

伝説の試合

伝説の試合佐藤さんのキャリアの中でも名試合とされるのが、2006年に日本で開催されたトマス杯(国別男子対抗戦)での対インドネシア戦です。
日本のトップシングルスとして起用された佐藤さんは、インドネシアの至宝タウフィック・ヒダヤットと激突します。
2004年のアテネ五輪を制したタウフィックは、当時世界のトップに君臨していました。
佐藤さんは第1ゲームを先制されますが、粘り強いラリーで第3ゲームへ持ち込みます。
デュースまでもつれるも、最後はタウフィックのヘアピンがネットを越えず、佐藤さんの大金星となりました。

飛田 羽奈
飛田 羽奈

満員の東京体育館が大いに湧いた伝説の試合ね!

【ライバル】佐々木翔の存在

佐藤さんには全国大会の決勝を何度も争った同級生のライバルがいました。
元シングルス日本代表の佐々木翔(現北都銀行監督)さんです。

二人は中学校3年生のときの全国中学校大会の決勝の舞台で争うと(結果は佐藤さんが優勝)、その後は高校、大学、社会人で同じチームに所属します(のちに別チームに所属)。

チームメイトとなったあとも、たびたび全国大会の決勝で対峙した二人は、自他ともに認める好敵手でした。

飛田 羽奈
飛田 羽奈

佐々木翔さんの引退セレモニーでも、佐藤さんはエキシビジョンマッチの対戦相手として登場していたわね!

経歴・キャリア

ここからは佐藤さんの輝かしいキャリアをご紹介します。

参考リンク▶ https://www.ntt-east.co.jp/symbol/badminton/contents/sato_s.html

小学校時代

両親の影響でバドミントンを開始し、小平ジュニアに所属します。
1994年に全国小学生大会のシングルスで全国大会初優勝を飾りました。

中学校時代

小平市立上水中学校に進学します。
1997年に全国中学生大会のシングルスを制しました。
(決勝の相手は佐々木翔さん)

高校時代

関東第一高校に進学し、佐々木翔さんとチームメイトになります。
インターハイの成績は、高校2年生のときにシングルスと団体戦で優勝、高校3年生のときにシングルス、ダブルス、団体戦の全てを制して「高校三冠」を達成しました。
(シングルス決勝の相手は2年連続佐々木翔さん)

大学時代

東京富士大学に進学します。
2002年の全日本学生選手権男子シングルスで優勝しました。

社会人時代|国内の活躍

佐々木さんとともにフジチュー(のちのMMGアローズ)に所属します。

社会人1年目となる2003年の全日本総合の男子シングルスで優勝(決勝の相手は佐々木さん)を飾り、小・中・高・大・社会人の全てのカテゴリーで王者となりました。
その後も同種目を4連覇して、日本シングルス界のエースとなりました。

2005年からはNTT東日本に所属し、個人戦だけではなく団体戦でも活躍。
2009年以降、国際大会ではダブルスに専念するものの、国内のシングルス大会では優勝するなど、そのポテンシャルの高さを披露しました。

社会人時代|海外での活躍

2004年のアテネ五輪にシングルス代表として出場すると、2005年には日本男子選手として30年ぶりとなる全英オープンのベスト8に進出しました。
その後も日本男子シングルスのエースとして海外を転戦し、2008年の北京五輪に出場。

2009年以降はシングルスの日本代表を辞退し、ダブルスに専念します。
同じNTT東日本所属の川前さんをパートナーに迎え、2012年のロンドン五輪にダブルス代表として出場しました。

ロンドン五輪以降

ロンドン五輪後は第一線を退き、日本女子シングルス代表やNTT東日本のコーチを歴任します。桃田賢斗や奥原希望、山口茜選手を指導するなど、後進の育成にあたっています。

まとめ

今回は、元日本エースの佐藤翔治さんをご紹介しました。

佐藤さんのスピーディで華やかなプレーは多くの観客を魅了しました。
今後、佐藤さんのように活躍する次世代の「スピードキング」の誕生に期待しましょう!

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