【ニュースコラム】身内に甘い体質~未来に向けて改善できるか

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温度感の違い

10月21日、日本バドミントン協会の元職員による私的流用を協会内で組織的に隠ぺいしていた件に関し、記者会見がありました。

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外部の有識者を中心とした第三者委員会の報告により、理事を含めた幹部が隠ぺいした事案と認定、監督する立場にある日本オリンピック委員会(JOC)に指導される形で、第三者委員会の報告書の内容や協会内での処分の内容を公表。

協会の処分内容としては、専務理事ら3名が厳重注意処分、会長ら8名が注意処分…と、協会とは関わりのない外部から見ると、「甘いのではないか」と思える内容でした。

今回、臨時理事会が開催、再協議され、会長と専務理事が辞任という形で決着が着くこととなったとのこと。
(もちろん、会長や専務理事が悪いことを行った訳ではないので、同情する想いもあるのですが…)

調査や報告が後手になってしまうという対応の遅さと、身内に対する処分の甘さを、改めて外部から批判され、仕方なく…今回の“トップの責任者の辞任”という形で幕引きを図ったというのが正直なところではないしょうか。

協会内部と世の中一般との“温度差”がかなりあったのではないか、と今回の発表内容を見て改めて感じました。

バドミントン業界の中でも、日本バドミントン協会の古い体質に関しては、以前から暗黙知になっていたような気がします。今回の処分をきっかけに、協会の組織体制のガバナンス強化だけでなく、積もった悪弊や課題として改善できなかった点を良くしていくきっかけになっていっていけばと願います。

不正や不祥事はもちろん他競技の団体でも起きていることですから、日本バドミントン協会だけの話ではないと思うのですが、せっかく“変われる機会”なので、組織改革で先行した成功事例を参考にしながら、協会の改革を進めて欲しいですね。

他競技団体での改革事例

スポーツ競技団体での改革でいうと、日本サッカー協会やJリーグ、日本バスケットボール協会やBリーグなどが真っ先に思い浮かびますよね。

もちろん、川渕三郎さんというトップで奔走された方の活躍があっての改革の実現だったと思うのですが、業界外部からの人材登用など異質な文化を受け入れる土壌作りや、「このままではダメだ!」と危機意識を持つ協会内部の関係者の想いが、風通しのいい組織への変革を促し、古い体質を引きずらない、自浄作用のある組織運営に繋がっていったのではないか、と思います。

JリーグやBリーグに関しては、プロ野球に続く、プロスポーツ産業を生み出しましたし、都道府県に散らばる各地域の協会や連盟との関係性を整理して、選手やチームが活動しやすいような環境も整備し、トッププレーヤーのみならず、一般のプレーヤーや競技を観戦する方にも配慮した改革が継続して実行されていると感じます。

一時期は苦戦していたJリーグやBリーグの観客動員数もコロナ明け後は順調に伸びているようですし、競技を良く知らない方も、その競技に触れ親しむ機会がちょっとずつ増えていっているように思います。

もちろん、バドミントンを愛する身としては、もっと色んな方に知って欲しいですし、競技する魅力だけでなく、試合を見ていただく楽しさも伝わっていったらいいなぁ、と思うのですが、そういった環境を作り上げていくためにも、競技を支える協会の体質改善は待ったなしの状態になっているように思います。

日本バドミントン協会の今後への期待

バドミントンという競技を盛り上げて支えていく、という意味では業界関係者だけの寄り合い所帯になってしまっていては未来がないように思いませんか?

競技を楽しむ母数が増えていって欲しいという意味では「プレーする」という立場も大切ですし、バドミントンの露出が上がり認知が増えていくためには「強くなる(強化)」という面も重要。さらには強化費を捻出したり、施設や競技環境を整えていくという意味では「プレーを見る」という視点も大切だと思います。
協会全体として、複数の視点を持ちながら、これまでにない新しい施策に取り組んでいくことが大切になってくるのではないでしょうか。

バドミントンは日本での競技人口の割には、まだまだ一般の方には認知度が少ないような気がします。インドネシアやマレーシア、あるいは台湾や香港などと比較して、競技レベルの向上だけでなく、バドミントンを身近に感じられるようなっていく、という意味では、日本のバドミントン業界はまだまだやることがあるように思います。

日本バドミントン協会にも、内部・外部問わず、プレー経験者/未経験者問わず、新しい血が入ってほしいです。それがたとえ過去の慣習に反することであっても、積極的に新しい施策を取り込み、業界のしがらみから脱し、全く新しい体制を是非作っていって欲しいと願っています。

飛田羽奈
飛田羽奈

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