「バドミントンが強い国ってどこだろう?」
「日本はバドミントン強いのかな?」
このような疑問を持ったことはありませんか?
今回はバドミントンの強豪国やその特徴、各国の有名プレーヤーをご紹介します。
世界のバドミントン勢力と日本の強さを比べてみよう!
アジアが強い!バドミントンの強豪国トップ10
バドミントンの強豪国をランキング順に10か国と、その特徴などをご紹介します。
※BWF(世界バドミントン連盟)が公表している「国別ランキング(2022年9月時点)」に基づいた順位となっています。
1位|中国
バドミントンの王者といえるのが中国です。1980年代から世界で活躍し始め、2000年代に突入すると全盛期を迎えます。2012年のロンドン五輪では全5種目を制覇し、表彰台を独占。トマス杯(男子国別対抗戦)やユーバー杯(女子国別対抗戦)、スディルマンカップ(男女混合国別対抗戦)においても、過去10年で圧倒的な優勝回数を誇っています。現在は以前ほどの勢いはないものの、全種目においてバランスのよい強さを維持し続けています。
中国の代表的プレーヤー | 種目 | 主な実績など |
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林丹 | 男子シングルス | 2008年北京五輪・2012年ロンドン五輪金メダリスト。 バドミントン界史上初となる五輪連覇を成し遂げる。2020年に引退。 |
陳雨菲 | 女子シングルス | 2021東京五輪金メダル。 |
陳清晨/賈一凡 | 女子ダブルス | 2021東京五輪金メダル。2022年世界選手権金メダル。 |
王懿律/黄東萍 | 混合ダブルス | 2021東京五輪金メダル。 |
2位|日本
中国に続いて全種目でバランスのよい強さを誇るのが日本です。一時は低迷していたものの、韓国から朴柱奉を監督として招き、2000年代中盤から本格的な選手強化を図ります。その改革が功を奏し、2012年のロンドン五輪で藤井/垣岩ペア(女子ダブルス)が準優勝。これは日本初となる五輪のメダルとなりました。さらに2016年リオ五輪では髙橋/松友ペア(女子ダブルス)が金メダルを獲得しています。今では国際大会で全種目の表彰台を狙えるほどに、レベルアップを遂げました。
日本の代表的プレーヤー | 種目 | 主な実績など |
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桃田賢斗 | 男子シングルス | 2018年・2019年世界選手権金メダル。 日本男子シングルス史上初となる世界ランキング1位を達成。 |
山口茜 | 女子シングルス | 2021年・2022年世界選手権金メダル。 日本女子シングルス史上初となる世界ランキング1位を達成。 |
保木卓朗/小林優吾 | 男子ダブルス | 2021年世界選手権金メダル。 |
志田千陽/松山奈未 | 女子ダブルス | 2022年インドネシアオープン優勝。 |
渡辺勇大/東野有紗 | 混合ダブルス | 2021東京五輪銅メダル。2022年世界選手権銀メダル。 |
3位|インドネシア
バドミントンを国技としているインドネシアも強豪国の1つです。日本における野球やサッカーのように、インドネシアではバドミントンが非常に人気であり、スタープレーヤーも多く在籍しています。また、男子ダブルスに自信を持っており、お家芸となっているのが特徴です。
インドネシアの代表的プレーヤー | 種目 | 主な実績など |
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ジョナタン・クリスティ | 男子シングルス | 2018年アジア大会金メダル。 |
ギデオン/スカムルヨ | 男子ダブルス | 2018年アジア大会金メダル。 |
セティアワン/アッサン | 男子ダブルス | 2014年・2019年全英オープン優勝。 セティアワンは別パートナーと2008年北京五輪を制覇。 |
4位|タイ
近年成長を遂げているのがタイ。五輪や世界選手権といったビッグタイトルの制覇は数少ないものの、各種目で好成績を残す選手が増加中。ベテラン選手に比べて、若手の活躍が目立ちます。
タイの代表的プレーヤー | 種目 | 主な実績など |
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ラチャノック・インタノン | 女子シングルス | 2013年世界選手権金メダル。 |
デチャポル/サプシリー | 混合ダブルス | 世界ランキング1位。 |
5位|台湾
選手層は厚くはありませんが、決して侮れないのが台湾。男子シングルスや女子シングルス、男子ダブルスに世界の頂点を狙えるプレーヤーが在籍しています。20代中盤以降のベテラン選手による活躍が多いことが印象的です。
台湾の代表的プレーヤー | 種目 | 主な実績など |
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周天成 | 男子シングルス | 2019年インドネシアオープン優勝。 |
戴資穎 | 女子シングルス | 2018年アジア大会金メダル。 |
王齊麟/李洋 | 男子ダブルス | 2021年東京五輪金メダル。 |
6位|韓国
男子ダブルスや女子ダブルス、混合ダブルスを強みとしているのが韓国です。これらの種目において、五輪や世界選手権といった大型の大会で、多くのメダリストを輩出しています。また、2010年と2022年のユーバー杯で優勝を果たしており、女子が団体戦に強いことも特徴の1つでしょう。
韓国の代表的プレーヤー | 種目 | 主な実績など |
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アン・セヨン | 女子シングルス | 2019年フランスオープン優勝。2002年生まれの若きホープ。 |
イ・ソヒ/シン・ソンチャン | 女子ダブルス | 2019年フランスオープン優勝。 |
7位|マレーシア
インドネシアと同様に、マレーシアもバドミントンが国技となっています。女子に比べて男子選手が好成績を残す傾向にあり、2014年のトマス杯では日本と決勝を争いました(日本が優勝)。五輪3大会連続銀メダリストである、英雄リー・チョンウェイ選手(2019年引退)の出身国であり、その意志を継ぐスター選手の登場を期待したいところです。
マレーシの代表的プレーヤー | 種目 | 主な実績など |
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リー・チョンウェイ | 男子シングルス | 2008年北京五輪・2012ロンドン五輪・2016年リオ五輪銀メダリスト。2019年に引退。 |
リー・ジジャ | 男子シングルス | 2021年全英オープン優勝。リー・チョンウェイの後継者として期待がかかる。 |
A・チア/ソー・W・Y | 男子ダブルス | 2022年世界選手権金メダル。 |
8位|デンマーク
唯一、欧州から強豪国としてランクインしているのがデンマーク。2010年代は各種目において好成績を残す選手がいましたが、現在はその勢いを失っている印象を受けます。2021年の東京五輪や2022年の世界選手権を制した、世界ランキング1位のビクター・アクセルセン選手が在籍しています。
デンマークの代表的プレーヤー | 種目 | 主な実績など |
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ビクター・アクセルセン | 男子シングルス | 2021年東京五輪金メダル。2022年世界選手権金メダル。 現在、男子シングルスにおいて圧倒的な実力を誇る。 |
アンダース・アントンセン | 男子シングルス | 2019年世界選手権銀メダル。 |
9位|インド
インドも近年成長が著しい国の1つといえるでしょう。女子シングルス選手が2010年代から活躍したことに始まり、男子シングルスや男子ダブルスで好成績を残す選手が増えてきました。特に男子選手の成長がめざましく、2022年のトマス杯で優勝を飾っています。
インドの代表的プレーヤー | 種目 | 主な実績など |
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ラクシャ・セン | 男子シングルス | 2022年全英オープン準優勝。 |
プサルラ・V.シンドゥ | 女子シングルス | 2019年世界選手権金メダル。 |
10位|香港
最後にご紹介するのが香港です。世界ランキング10位以内の選手は多くありませんが、各種目でベテラン選手が奮起しています。
香港の代表的プレーヤー | 種目 | 主な実績など |
鄧俊文/謝影雪 | 混合ダブルス | 2021年東京五輪出場。 |
バドミントンの強豪国に関する豆知識
ここからはバドミントンの強豪国に関する豆知識をご紹介します。
孤軍奮闘しているプレーヤー
強豪ではない国にも世界で活躍しているプレーヤーがいることをご存じでしょうか。世界を相手に、勇ましく戦うプレーヤーをご紹介します。
代表的プレーヤー | 種目 | 主な実績など |
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ロー・クアンユー (シンガポール) | 男子シングルス | 2021年世界選手権金メダル。強いフィジカルと、強力なスマッシュが武器。 |
キャロリナ・マリーン (スペイン) | 女子シングルス | 2016年リオ五輪金メダル。強いメンタルを全面に押し出すプレースタイル。 |
パラバドミントンも日本は強い
2021年の東京パラリンピックで日本は金3個、銀1個、銅5個の合計9個となるメダルを獲得しています。驚きなのは、バドミントン14種目のうち、約2割の金メダルが日本の手に渡ったということ。
パラバドミントンも日本は強豪国なのです。
まとめ
今回はバドミントンの強豪国と、その特徴や有名プレーヤーをご紹介しました。
1980年代から2010年代半ば頃まで、長らく中国がバドミントン界の覇権を握りましたが、近年は多くの国々で世界のいただきを目指せるプレーヤーが出てきています。今後の各国における勢力争いに目を向けてみるのもおもしろいでしょう。