バドミントンを始めるのに最低限必要な道具は、ラケット・シャトル・シューズです。
道具はスポーツ専門店やネットで揃えることができますが、豊富な種類のアイテムから自分に合ったものを選ぶのは初心者にとって難しいかもしれません。
選ぶときのポイントをアイテムごとにみていきましょう。
が、その前に一つ重要なことがあります。
大会に出場する部活動やクラブチームに所属されている競技者は、日本バドミントン協会の公認を受けたラケット、シューズ、ウエアを使用することが義務付けられています。公認を受けていないものを使用した場合は、試合出場が出来なくなりますので、店頭やネットなどで公認されたアイテムか確認する必要があります。
ラケットは持ってみて重すぎないものを選ぶ
ラケットは大型スポーツ店やバドミントン専門店、インターネットなどで購入できます。安価なものはレジェ―用となる1000円台からあり、競技用の高価なものだと2万円以上します。初心者がラケットを選ぶときに注意するポイントは素材と持った時に感じる重さです。
ラケットの素材には、アルミ・スチール・カーボンがあります。
ラケットは競技者であれば、カーボン素材のを選ぶことが必須かと思います。アルミやスチール製のものは重たく、手首に負担がかかり、シャトルを遠くに飛ばすことが出来ないため、競技者含め、特に初心者にはおすすめしません。
一般的にカーボン素材のラケットの重量は70g~90gです。ラケットの重量は「数字+U」という記載方法で表示されます。「2U・3U・4U・5U」といった具合で書かれており、数字が大きくなるほど軽くなります。「4U」が一般的に標準とされる重さで、約80~85gほど(約卵1個分)であることが多いです。数字が1つ変わるだけでスイングの軽快感は大きく変わります。
初心者がラケットを購入する際は、実際にスイングしてみて「振りやすい」と感じる重量を選ぶことをおすすめします。
また競技に向けラケットの選択をする場合は、重さだけではなく、バランスもしっかり確認することをおすすめします。
ラケットには「ヘッドヘビー」「イーブン」「ヘッドライト」と3種類があり、その中の一つがラケットに記載されていることが多いです。
ヘッドヘビーはハンマーのように、力強いショットが欲しい人へ、ヘッドライトは、相手のショットを容易に返球したい人へ、イーブンはヘッドヘビーとヘッドライトの中間でどちらもしたいという方へ。自分が課題にしていたり、なりたいプレースタイルを想像してバランスを選ぶこともラケット選びの楽しみの一つです。
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シャトルは消耗品なのでコストを考えて
シャトルには、天然素材のものとナイロン素材のものがあります。
天然素材のものはガチョウの羽かアヒルの羽、もしくはその両方が使われています。ガチョウの羽の方がよりバラつきが少なく、冬場の乾燥時期にも耐久性を大きく低下させることが少ないです。ガチョウの羽根は日本バトミントン協会の「一種・二種検定級」の条件にされており、公式試合で使用されます。
一方でアヒルの羽のものは、冬場の強度はやや劣り、羽根のバラつきもあります。そのため安価であり練習用として用いられることが多いです。
ナイロン素材のものは天然素材のものと比べて空気抵抗の受け方が異なるため、ノックや連打などの飛行に影響しない練習やレジャー向きです。スマッシュの打ち込み練習などすぐにシャトルがボロボロになってしまうような激しい練習の際にも使用されることもあります。
天然素材のシャトルは安いものでは1ダース2000円前後で、1ダースごとに販売されています。羽の素材や羽根のグレード、コルクの種類や構造によって値段が違ってきます。
シャトルは消耗品ですので、その都度買い替えが必要です。ボロボロになって羽の折れたシャトルをずっと使っていたのでは、打った時の軌道が徐々にズレてきてしまうため、上達し辛くなります。
特に初心者は、始めのうちはシャトルのコルク部分を正確に打つことが難しく、シャトルの消耗はより激しくなるでしょう。
予算や練習量に合わせて、適切なシャトルを選ぶことが必要となります。
シューズは必ず試着をしてから購入する
バドミントンはダッシュアンドストップをし続ける「足」を非常によく使うスポーツです。シューズにかかる負担もとても大きく、安全にプレーをするためにもシューズ選びには注意が必要です。
バドミントンはレクリエーションとしても気軽に始めやすいため、「ラケットとシャトルだけ用意して、家にあったシューズでプレーしてみよう」人も多いでしょう。
しかし、ラケットも重要ですが、上達に最も大事なフットワークや、ケガなどに大きく影響を及ぼすシューズは、バドミントンアイテムの中で最もこだわって選ぶ必要があります。
バドミントン競技は、陸上で大事な前進方向、卓球で重要な左右方向、バレーのような上下方向に加えて、コート内をカバーする後進方向と全方向に対し機能を追及しています。そのため体育館で行うバドミントンにはバドミントンシューズを履くことが重要なのです。
バドミントンシューズを新たに購入する人は、大型スポーツ店やバドミントン専門店で実際に試着して選ぶことをおすすめします。
バドミントンシューズは、左右の動きで生じるズレや潰れに強い作りになっています。かかとのクッション性もほかのスポーツシューズに比べて大きいため、自分の足にフィットするものを選ぶことが重要です。実際に試着するときには、競技時に使用する靴下を持参し、履き心地を確認しましょう。
踵と履き口の後方をしっかりとフィットさせて靴ひもを強く締め、必ず両足で履いて立った状態で問題がないか確かめてください。
どこか一部分に圧迫感やゆとりを感じるのではなく、全体に程よく圧迫されていることがシューズ選びのポイントです。
履いた時につま先を自由に動かすことができるかも重要で、くるぶしが当たっていなか、土踏まずに違和感はないかを確認して自分の足に合ったものを選んでください。
最近は欧米の人の足のように日本人も細くなってきている傾向です。そのためシューズと足幅が合っていない方がここ数年で増えています。
数年前まではバドミントンシューズは3E(足囲サイズ)が基本の足幅とされて来ました。その影響もあって2Eの足幅なのに3Eを履いている方を多く見かけます。
自分の足型を測れるお店や専門のシューヒフィッターがいるお店も増えていますので、是非一度自分の足の幅を測ってみることをおすすめします。
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