バドミントン用ストリングの選び方　－自分に合ったストリングを選ぼう－

バドミントンをスタートする際には、ラケットの選びだけでなく、ストリングも様々な商品があるため、あなたのプレースタイルにあった、そしてあなたが選んだラケットとの相性などでストリングを選ぶことが大切です。
パワーに自信のない初心者の方や女性プレーヤー、逆にパワーに自信がある方、コントロール性を重視したい方など、それぞれのプレイヤーに適したストリングは異なります。
このページではあなたにとってベストなストリングを選択するための情報をご提供します。
一般に言われる「ガット」という呼び名は正式には「ストリング」と言われます。 日本バドミントン協会が発行する競技規則（ルールブック）には、「ストリング」と記載されていますので、このページでは「ストリング」と表現を統一しています。

ストリングの構造

ストリングを選ぶにあたって、まずはストリングの構造を理解しましょう。

ストリングの構造は、大きくマルチフィラメントとモノフィラメントとなり、モノフィラメントは最近ではほとんど見受けられなくなっています。特徴としては耐久性や反発性能はマルチフィラメントに劣りますが、安価で購入することが出来ます。ここでは芯糸、側糸、コーティングで出来ているマルチフィラメントを中心にお話したいと思います。

極細の繊維の芯糸と側糸を数百本組み合わせて編み1本のストリングを作り出す構造のことを「マルチフィラメント」と呼びます。ストリング1本につき多くの繊維を使用しているため、いろいろな特徴を実現することができる点と耐久性も兼ね備え、1つの繊維で作られるモノフィラメントよりも、マイルドな打球感を実現することができます。

多くの芯糸と側糸から作られているため、シャトルが当たった時の衝撃を分散させてくれますので腕への負担も少なく、初心者から上級者までほとんどプレーヤ—に選ばれています。

芯糸、側糸をカバーするコーティングにも種類があります。コーティングの特徴により、機能性が変わってきます。自分の求めるものに合うものを選びましょう。

ここでは、2種類のコーティングを紹介します。

ハイドロチタンコーティング

ハイドロチタンコーティングは、チタンパウダーをコーティング材に配合することで、高音を生む打球音と耐久性アップを実現しています。
価格がお手頃です。初心者に向けたコーティングと言えます。
また、耐久性に優れているため、毎日練習する学生さんや、ストリングがよく切れてしまうプレーヤーにもおすすめ。

カーボンナノファイバー

カーボンナノファイバーも、ハイドロチタンコーティングに劣らない耐久性と反発力があり、柔らかい打球感を引き出します。
ハイドロチタンと比較すると、コーティング層が薄く塗布できるため、ゲージ（太さ）の細いストリングでも採用することが出来ます。そのため今流行りの細いストリングを好むプレーヤーにも耐久性アップを目的に採用でき人気があります。

太さ（ゲージ）

0.65mm、0.70ｍｍなど様々な太さがあり、打球感や打球性能、耐久性を図る大事な数値ですので、自分の選んだストリングのゲージは覚えておきましょう。

細い

ストリング自体のたわみが出やすいのが特徴です。そのためテンションを強くかけなければ、たわみの強さで飛距離を延ばすことができます。逆にテンションを強くかけた場合は、飛距離は出なくなりますが、素早い弾きが手に入ります。
また、シャトルを打った時の打球音が金属音のように甲高く、上級者の求める打球感がでるのも特徴です。
もう一つの特徴としては、ラケット振り抜きが良くなる点。ラケットのフレーム形状によって振り抜きが変わると言われますが、スイング時の空気抵抗はフレームよりも、実はストリングの細さが影響していることはあまり知られていません。ストリングを細くすると、ラケット形状に関係なく振り抜きが良くなります。
一方で、デメリットとしては、耐久性が低く切れやすい点です。

太い

細いゲージと比較し、たわみが出にくいのが特徴です。反発力が弱い一方で、切れにくく耐久性が高いのが特徴。加えてシャトルを 打った時のシャトルのホールド感が高く、打った時の打ちごたえ感があり、ハードヒッターに好まれる傾向です。
太いストリングは、弾きが抑えられコントロール性が上がり、耐久性も高いです。

まとめ

いかがでしたか？

自分にとってベストなストリングを購入する際の参考にしてくださいね。
ストリングに関しては、張替えの技術やテンションも非常に重要ですが、また別の記事で解説したいと思います。