ラリーで勝ったほうに点数が入る
バドミントンはネットをはさんで向かい合い、ラケットでシャトルを打ち合うスポーツです。
1対1で行うものをシングルス、2対2で行うものをダブルスといい、種目には男女別に行われるシングルス戦とダブルス戦、さらに男女がペアを組むミックスダブルス戦があります。
1ゲームは21点制で、サーブの後レシーブが返されるとラリーが続き、シャトルを落としてしまった場合に相手チームに1点が入るという具合でゲームが進んでいきます。
点数が20対20になった時は延長戦となり、2点差がつくか30点目を先に取ったほうが勝ちとなります。全部で3ゲーム行って、2ゲームを先取した方が勝者です。
ダブルスのラリーではペアでどちらが打ってもよい
ダブルスはペアで行いますが、ラリーでシャトルを打つ順番に制限はなく、卓球のダブルスのようにペアで必ず交互に打たなければいけないといったルールはありません。
ダブルス戦での基本ポジションは2種類あります。
2人が横並びになるサイドバイサイドと、前後で縦並びになるトップアンドバックです。トップアンドバックの方がネットまでの距離が近くなるため、ネット際での上からの打ち込みが可能となり、より攻撃的なポジションといえます。
ポジションは状況に応じて変化しますが、攻撃的なポジションの方が得点につながりやすく、ダブルスではトップアンドバックのポジションにいかに持ち込むかが重要となります。
サーブは対角線上に打つ
一番始めに打つショットのことをサーブといいます。
バドミントンのサーブは対角線上のコに打つのが基本で、自分の右側のコートから打つときは相手の右側のコートへ、自分の左側のコートから打つときは相手の左側のコートへ打ちます。
ゲームを開始する前に、サーブ権とコートを決めます。決め方は、じゃんけんやコイントスなどです。優先権を得たほうがサーブ権をとるかコートを選ぶかを決めます。
コートチェンジは、第1ゲームのあと・第2ゲームのあと・第3ゲーム目でどちらかが11点に達した時点で行います。
サーブのルールは規定が細かくて厳しい
バトミントンのルールの中でもサーブについては特に細かく記載があり、試合でフォルト(反則)を取られる選手も少なくありません。
サーブに関するルールには、例えば「サーバーとレシーバーはサービスを打ち終わるまで両足を地面から離してはならない」や、「シャトル全体が115㎝以下で打たなければならない」といった細かな規定がいくつか存在します。また、「テニスのようにボールを高くあげて上から打ち付けるようなジャンプサーブ」や、「シャトルの羽の部分を打つ」といったことも禁止されています。
公式試合では違反とならないよう、正しいサーブを打てる必要があります。
素早く動き続ける持久力が必要
ラケットとシャトルさえあれば手軽にみんなで楽しむことのできるバドミントン。しかし本格的なものはとてもハードであり、運動量はバスケットボール並です。
テニスや卓球などラケット競技は数多く存在しますが、バドミントンの一番の特徴は相手との距離が近く、球速が速いことです。トップ選手のスマッシュともなれば初速は400km/hであり、これは球技種目では最速です。スマッシュで打ち込まれた羽は空気抵抗を受け、相手のもとに届くときには60km/hほどに減速しています。この緩急のある羽の動きについていくフットワークと、素早く動き続ける持久力がバドミントンでは必要となります。