バドミントン専門店やスポーツ用品店で「張人」というマークを見た経験はありませんか?
「張人」マークは、店舗にGOSENが推奨する張り方の講習を受講し、その検定会で合格したストリングに関する専門知識を持ったスタッフがいることの証です。
今回は「張人」とは、どういうものかを詳しくご紹介します!
いつも同じコンディションで張りがっていたい安心して任せられるストリンガー(バドミントンやテニスラケットのストリングを張る人)をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
張人(はりびと)とは、GOSEN(ゴーセン) が認定するストリング張り専門家
張人とは、豊富なストリンギングの経験とGOSENの独自プログラムを熟知した張り方が出来るストリンガーです。
張人を名乗るには、ラケット用品メーカーのGOSEN(ゴーセン)からの認定が必要になります。
張人はストリングのスペシャリストといえるでしょう。
張人の特徴を詳しくご紹介します。
別名「ガットドクター」
各プレイヤーの力量や身体の強さなどに応じて、ストリングの種類やテンションに関するアドバイスができることが張人の特徴です。別名「ガットドクター」ともいわれています。
(注:「ストリング」には「ガット」という呼び方もします。日本バドミントン協会発行競技規則には、「ストリング」と記載されているので、以降では「ストリング」と表現を統一しています。)
張人になるには試験が必要
誰しもゴーセンから張人の認定を受けられるわけではありません。ゴーセンが実施する講習会を受講したり、筆記と実技のテストを受験したりして合格する必要があります。
また、張人の試験を受けるには、直近6ヶ月で累計300本以上の張り経験があるなどの要件を満たさなければなりません。
張人は、ストリング張りに関する知識や経験を兼ね備えたストリンガーです。
世界にいる「張人」
張人は日本のみならず海外にも在籍。世界中に良質なストリンギングを提供しています。
テニスのデビスカップやフェドカップの日本代表チームオフィシャルストリンガーを2005年から担当。
縁の下の力持ちとして日本のトップ選手や様々な大会を支えてくれていると言えるでしょう。
ストリングの張り方には種類がある
張人はストリンギングの「1本張り」を主に推奨しています。
(※各地域ごとに推奨の張り方が異なるようです。)
1本張りの特徴としては、縦糸と横糸がつながっていて、張りがった後のフレーム形状に重きを置くラケットメーカーの推奨に比べ、ノット(結び目)を少なくすることを重要視しているのが特徴です。
これによりテンションロスが少ないのがメリット。
テニスやソフトテニスでの張りに多く使われています。
▼実際の張人さんの経験と見解を踏まえた記事を引用させていただきますね▼
1本張りの基礎ともいえるGOSENパターンについて少しだけ【張人】
https://tatsumisports-info.com/gosen-3/
一方で、YONEXやMIZUNOなどのラケットメーカーが推奨している張り方は「2本張り」です。
【ヨネックスパターン】 https://www.yonex.co.jp/badminton/pdf/badminton_stringingpattern.pdf
【ミズノパターン】 https://jpn.mizuno.com/badminton/stringpattern
バドミントンラケットは、テニスラケットと比較してフレームが細いため、ストリングを張っているそばからフレームが変形していきます。そこで、ストリングを張る際に、ラケットフレームの原型をきちんと保つことが最も重要なポイントになります。
2本張りは、縦糸と横糸を別々にわけて張るストリンギングの方法です。
メリットとしては、フレームの変形度合いによって調整しやすいことと、かつ左右均等にテンションをかけやすいので、ラケットやグロメットの消耗を防ぐ効果があると言われています。
全国にいる「張人」はテニス、ソフトテニス、バドミントンの3スポーツどれにも対応できるように2つのパターンをマスターされているようです。
張人ショップについて
張人は全国各地のバドミントン専門店やスポーツショップにも在籍しています。
店頭に張人シールが貼られているのが、張人として認定されたスタッフがいる目印です。
また、ネットでも張人ショップ(張人が在籍している店舗)が検索できます。
お近く張人ショップで、ストリング張りを任せてみてはいかがでしょうか!
場合によって店舗に張人が不在の場合も。
張人を訪ねられる際は本人、もしくは所属店にお問い合わせの上、お出掛け下さいね!
ストリング張りの大切さ
そもそも「ストリング張は専門のスタッフに任せないといけないの?」という疑問があるかもしれませんね。
確かに、自分で機材を揃えたり、機材を持っている知人に頼んだりすれば、ストリング張りは可能です。
ですが、以下のようなデメリットもあります。
- 機材(ストリングマシン)の準備にコストがかかる(約5万円〜120万円)
- 初めの頃は張り上げにかなり時間がかかって仕上がりにもムラがある
- 知人に頼むとラケットが破損したときに責任問題が起こる
このような不安点があるため、バドミントン初級者の方は、バドミントン専門店やスポーツ用品店に頼むのがおすすめです。
ストリングに関する知識や経験を持っているスタッフが張り上げてくれるので、安心して任せられますよ!
ストリングを自分で張り替える方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
今回は張人の特徴についてご紹介しました。
張人になるにはしっかりとした試験を受けなければなりません。
安心してストリング張が任せられる目安として、張人ショップを利用してみてはいかがでしょうか。
▼バドミントン専門店についてはこちらの記事でも紹介していますよ!▼
量販店もメーカーが教えているので、最近はきちんと張れるお店も増えている。