【バドミントン界のレジェンド】シドニーオリンピック女子金メダリスト、ゴン・ジーチャオ(中国)

バドミントンコラム

プロフィール

国:中国
生年月日:1997年12月15日
身長:163センチ
右利き

キャリア・エピソード

ゴン・ジーチャオ(Gong Zhichao、龔 智超、きょう ちちょう)は、中国で活躍した女子バドミントン選手。
シドニーオリンピック女子金メダリストで、1996 年の最初の国際タイトルから 2002 年に引退するまで、世界をリードする女子シングルス プレーヤーの 1 人でした。
1998年アジア大会(バンコク)女子シングルスでは決勝で日本の米倉加奈子に敗れ、銀メダルを獲得。

2000年シドニーオリンピックでは、決勝戦でデンマークのカミラ・マーチンを下し金メダルを獲得しました。

https://www.youtube.com/watch?v=OoTOuuP8yoA

しかし非常に残念なことに、このシドニーオリンピックにおける個人選手としての彼女の最大の勝利は、問題視されています。
準決勝にて同じ中国の葉釗穎(Ye Zhaoying)選手と対戦する際に、指導陣からゴン・ジーチャオのほうがマーチンに対して勝つ可能性があると判断され、葉釗穎選手は負けるように指示されました。
このスポーツマンシップに欠ける試合の結果、負けた葉釗穎選手は金メダリスト同様の待遇が約束されていたと言われています。

【中国の五輪メダリストが八百長負け告白で波紋「国のために栄光を掴むよう訓練されている」】https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/233534

彼女は、1997年から2001年まで、中国チームが3年連続で世界混合チームのチャンピオンシップを獲得するのに大きく貢献しました。
全英オープン2000年、2001年のシングルスで連続で優勝。
日本でも1998年と2000年の2回日本オープンで優勝しています。
2001年全英オープンでの優勝が彼女の最後の国際タイトルとなりました。

引退後

2001年9月に行われたチャイナオープンを最後に24歳で代表を引退。
その後も中国国内の大会では活発に活動をつづけました。

2001 年から 2005 年までは、湖南省バドミントン センターの副所長を務めていました。
国際大会での功績により、後輩の選手たちのお手本としての役割を果たしました。

2012 年に はBWF の殿堂入りを果たしています。
https://bwfbadminton.com/player/5943/gong-zhichao

お笑い好き、遊び好き、そして1番好きなことは食べることで、母親が作った刀削麺が大好きだったそう。大学生の頃のゴン・ジーチャオは食べる、ダイエットする、ピアノの練習をして大学に行く日々を送っていたようです。
選手として活躍していたころは、いつも冷酷な表情が印象的でしたが、実際は普通の女の子と変わらなかったようですね。

しかしプライベートでは、人間関係のトラブルが多く、周りの友人を心配させていました。
そんな彼女も2007年、一生を共にしたいパートナーと出会い結婚。
2008年には男の子の子宝にも恵まれました。

現在彼女は長沙で有名な高級別荘区に住んでおり、余暇には、エクササイズ、ヨガ、テニスも楽しんでいるそうです。

【参考サイト:BWF  Gong Zhichao(英語)】

http://bwfmuseum.isida.pro/library/profiles/news-1134-6/

主な戦績

オリンピック

  • 2000年 シドニー 女子シングルス 優勝

世界バドミントン選手権

  • 1997年 女子シングルス 準優勝
  • 2001年 女子シングルス 第3位

スディルマンカップ

  • 1997年 混合チーム 優勝
  • 1999年 混合チーム 優勝
  • 2001年 混合チーム 優勝

ユーバー杯

  • 1998年 女子チーム 優勝
  • 2000年 女子チーム 優勝

アジア競技大会

  • 1998年 女子チーム 優勝
  • 1997年 女子シングルス 準優勝

アジアバドミントン選手権

  • 1996年 女子シングルス 優勝
  • 1998年 女子シングルス 準優勝
  • 1999年 女子シングルス 第3位

まとめ

シドニーオリンピックで金メダリストにもなったゴン・ジーチャオ。

オリンピックでは、水面下でトラブルにも遭いましたが、私生活では人間らしい一面が魅力的な中国のバドミントンプレーヤーで、中国におけるバドミントンの反映に大きく貢献しました。

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