いよいよ開催が間近に迫ったパリ2024オリンピック。
4年に1度の祭典を、世界中のバドミントンファンが楽しみにしています。
オリンピックといえば、その出場権をかけた「オリンピック選考レース」も見どころのひとつ。
だけどみなさん、「結局オリンピックの出場選手はどうやって決まるの?」って知ってる?
この記事ではオリンピック選手の選出方法について詳しく解説しています。
日本代表の選考方法も紹介するので、誰が日本のオリンピック代表に選ばれるか予想してみてはいかがでしょうか?
日本のオリンピック代表になるには?
日本のオリンピック代表選手になるためには、日本代表(ナショナルチーム)になる必要があります。
日本代表としてオリンピック選考ランキングの対象となる国際大会で好成績をおさめ、選出基準を満たさなければなりません。
以降では、日本代表(ナショナルチーム)の基本構成や選出基準を解説します。
日本代表(ナショナルチーム)の基本構成
日本代表は以下の3チームに分類されます。
- A代表(男女各16名程度)
- B代表(男女各16名程度)
- ジュニア代表
BWFワールドツアーの高いグレード大会に優先派遣されるA代表になることが、オリンピックを目指す最低条件といえるでしょう。
東京2020オリンピックの日本代表は、全員が当時のA代表でした。
ご参考 ▶ https://www.joc.or.jp/games/olympic/tokyo/sports/badminton/team/
日本A・B代表選手の選出基準は?
2023年の日本A・B代表選手の選考基準は以下の通りです。
- 令和4年度全日本総合で1位または2位
- 2022年日本ランキング(全日本総合終了後)の1位
- 選手強化本部推薦選手
以上の条件を満たした選手の中から、A代表とB代表に振り分けられます。
パリオリンピックの開催は2024年なので、現在の日本A代表からオリンピック選手が選出される可能性が高いでしょう。
パリ2024オリンピック出場者の決め方
パリ2024オリンピックに出場者は、パリ2024オリンピック選考ランキングリストによって決定します。
パリ2024オリンピック選考ランキングリストとは?
パリ2024オリンピック選考ランキングリストとは、2023年5月1日から2024年4月28日にかけて獲得した世界ランキングポイントの順位表です。
2024年4月28日時点のオリンピック選考ランキングリストにもとづいて、シングルスは各種目38名、ダブルスは各種目32名(16組)を選考し、合計172名のオリンピアンが決定します。
オリンピック選考ランキングの対象となる主な大会は以下です。
- トマス杯・ユーバー杯
- スディルマンカップ
- 世界選手権
- ワールドツアー
- インターナショナルチャレンジ
- 大陸別選手権(アジア選手権やヨーロッパ選手権など)
2023年5月1日〜2024年4月28日までの1年間を、「オリンピック選考レース」と表現するわ!
世界ランキングの仕組みについては以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
シングルス選手のオリンピック選考方法
シングルスの出場権が得られるのは、オリンピック選考ランキングリストにもとづく38名です。
オリンピック選考ランキングリストの1〜16位までに、2人の選手がランクインすれば、各国最大2つの出場枠を確保できます。
- ランキングリストの1〜16位に2人がランクイン→2枠獲得
- ランキングリストの選考基準内に1人がランクイン→1枠獲得
オリンピック選考ランキングリストにもとづく38枠の中には、大陸代表枠や開催国枠という特別枠があります。
単にランキングリスト38位以内に入れば、必ずオリンピックに出場できるというわけではありません。
ダブルス選手のオリンピック選考方法
ダブルス(混合ダブルスを含む)の出場権を獲得できるのは、オリンピック選考ランキングリストにもとづく16組です。
オリンピック選考ランキングリストの1〜8位までに、2組がランクインすれば各国最大2つの出場枠を確保できます。
- ランキングリストの1〜8位に2組がランクイン→2枠獲得
- ランキングリストの選考基準内に1組がランクイン→1枠獲得
シングルスと同様に大陸代表枠などの特別枠があるので、ランキングリストの上位16組に入れば、必ずオリンピックに出場できるというわけではありません。
ちなみに出場枠を2人/2組ゲットした国は、ランキングリスト最上位の選手に代えて、別の選手/組を出場させるのも認められます。
ただし一度出場を辞退したら、再度出場権は得られません!
なかなか厳しい選考基準ねー!
まとめ
今回はオリンピック選手の選出方法について解説しました。
現在、パリオリンピック選考レースの真っ最中です。
出場権はもちろん、シード権もかけて全ての選手が熾烈な戦いを繰り広げています。
選考レースという熱い戦いにも注目すると、よりバドミントン観戦を楽しめるでしょう。